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ブックルックチーム アジャイル開発の実際

アジャイル開発を得意とするブックルックチーム

ブックルックチームはWEBシステム開発・運用を主力事業としておりますが、特に得意とするのはアジャイルというシステム開発手法を取り入れたやり方です。
アジャイル(agile)とは「機敏な」とか「動きが早い」という意味です。
改めてブックルックチームのアジャイル開発の実態をお話したいと思います。

防衛省がアジャイル開発?!

つい先日、防衛省が自衛隊で使う防衛装備品開発をウォーターフォールモデルからアジャイルモデルに変更するというニュースが流れてきました。
アジャイル開発をウォーターフォール開発と比較して、乱暴に一言でいってしまえば、スピード優先の修正前提の後戻りもあるリスクを最小限にした短期間開発です。

命にも関わる防衛装備品を直しながら開発するなんて大丈夫なのでしょうか?
いや、むしろそのリスクを取ってでもアジャイルによって得られるリターンの方が多いということなのでしょう。

着実に前進するウォーターフォール開発

ウォーターフォールによるシステム開発は、ヒアリング、方針決定、概要設計、詳細設計、機能設計、ユーザーインターフェース設計、コーディング、単体テスト、結合テスト、検品、合否判定、納品といったステップを1歩ずつ、まさに踏みしめながら進みます。
要所要所ではクライアント様に「この内容で間違いありません。今後変更する場合は別途費用をお支払いします。」と書かれた紙にハンコを押すことを求めますので、担当者様もよく内容を確認しなければなりません。
設計者や開発者についても、クライアントがGOサインを出した仕様書をよく確認し、その通りにシステム開発を進めます。
後戻りをしない、上から下に流れ落ちる滝のように進める、それがウォーターフォール開発です。
このようにクライアント様とシステム開発会社間でお互いに確認をしながら進めますので、着実に進められ、クライアント様が求めるシステムをきちんと開発できる可能性がとても高いのです。

颯爽と進むアジャイル開発

アジャイル開発を採用するクライアント様は、システムの利用メリットが見込めるならば、必須機能のみを備えたシステムを1日でも早く使った方が良いと考えます。
来年とか再来年とか、時間をかけて開発され、出来上がりを待っているその時間で、違うなと思うところがあれば修正し、より良くするアイデアがあれば機能追加していこう、と考えます。
時間とともに不確実性が高まる今の時代ならではの考え方です。
だからといってウォーターフォール開発で採るステップを省略するわけではなく、アジャイル開発は1歩1歩を足早に颯爽と進めるのです。

ブックルックチームのアジャイル開発

アジャイル開発を得意とするブックルックチームは、目安として1か月程度で開発できるシステムを提案します。
そのくらいであれば、担当者様も仕様や動作確認を日常業務の空いた時間でできます。
また、担当者様には大きな裁量が与えられていますので、1つ1つの機能についていちいち誰かの承認を得る必要もありません。
システム設計者は担当者様とのやり取りを通して「ゆれ」(将来仕様が変更される可能性)を感じたならば、容易に修正できるように変数を持たせて設計します。そのため、納品後に修正を求められた場合でも「待ってました」とばかりに簡単に対応できます。
最初のフェーズで開発されたシステムは、クライアント様とシステム開発会社にとって、今後話を進める上での共通基盤となります。
次のフェーズでの機能追加や変更はこの共通基盤上で話し合われるため想定ケースが少なく、検討の時間、コミュニケーションの時間が大幅に削減されることになります。

ウォーターフォールを採用すべきではないケース

ウォーターフォール開発に話を戻します。
ウォーターフォール開発は後戻りをしないことが前提ですから、ステップ毎の確認・決定作業は当然慎重になり時間もかけることになります。
設計段階で半年、1年とかけることは珍しくありません。
その内に、ユーザー業務の進め方が変わったり、新しいより良い技術が利用可能になったり、競合する企業が新たな方法で売上を伸ばし始めたり、(日本国内では少ないでしょうが)突然法律が変更されたりした場合、また最初からやり始めることにもなり兼ねません。
言い換えれば、そのような可能性があるならばウォーターフォール開発を採用すべきではありません。

成熟した変化の少ない確立された業務においてなら、ウォーターフォール開発は向いています。
しかし、外部からもたらされる変化の多い昨今では、なかなか難しい開発手法となるでしょう。

防衛省の防衛装備品開発は、これまでウォーターフォール型を採用していたため、実用されるまで10~20年もかかっていたそうです。
その間に周辺国は新たな武器を開発したり、より良い技術が開発されたりして、いざ使い始めようとしたら「もう威力が相対的に低く、国民を守り切れません」となる懸念が想定されたのでしょう。
他国の武力行使の可能性が高まり、ドローンやAIに代表されるような新技術がどんどん出てくるような今は、アジャイル開発が最適だと判断したのでしょう。

IT業界のシステム開発

ウォーターフォール開発は、特に工程後半のシステム開発者にとってストレスが少ないというメリットはあります。特に優秀なIT人材不足が深刻な現在の状況においては悪くない選択に見えます。
他方、クライアント様にとってはウォーターフォール開発で時間を取られているうちに競合企業に追い越される可能性があります。その結果、システム開発会社はお客様を失うかもしれない、という側面を心配するのは大袈裟なことではないと思います。

ビジネスの世界は常に競合企業と対峙しています。
IT業界はクラウド、AI、高速通信、RPA、ブロックチェーン、IoT、量子コンピュータといった新技術が登場しています。
そんな中では、後戻りさえも選択肢に持ちながら、機敏に、迅速に行動できる方が競争優位に立てる確率が高まります。

あなたもアジャイル!

ということで、長々と説明しましたが、そんなアジャイル開発を得意とするブックルックチームでプロジェクトマネージャ(PM)、システムエンジニア(SE)、プログラマー(PG)として活躍したい人材を募集しています。
また、今回新たにデータベース管理者(DBA)の募集も開始しました。
奮ってご応募ください!

今のような変化の多い時代はいつまでも続くものではありません。また必ずどこかで安定がやってきます。
その前に、このエキサイティングな状況を、1度きりの人生で1回くらいは体験してみてはいかがでしょうか!

今話題のインドアゴルフの内側~ゴルフ場をラウンド

前回までではショットデータを見ながらドライビングレンジでの練習アプローチとパター練習をしました。
今回はラウンジレンジ麻布十番で、ゴルフ シミュレーター ダンロップ SDRを使って、ゴルフ場をラウンドしたいと思います。

リアルに近いレベル5設定

ゴルフ シミュレーター ダンロップ SDRは、ショットデータを計測し、それをシミュレーションに反映させる仕組みなのですが、取得したデータをどのように反映させるか5段階で設定ができます。
レベル1は曲がりが最も少なくなります。例えば、スライスが多めの人はシミュレーション上少なくなります。
レベル5はリアルに近くなります。大きく曲げる人は大きく曲がることになります。
私は当然、レベル5に設定してプレーします。

レベルの設定は、ラウンドを始める前に行います。
モード選択画面で[ラウンド&練習]を選択します。

次のログイン画面で[ゲスト入場]ボタンをクリックします。

ゲスト登録画面でプレーヤーのニックネームを入力します。デフォルトのままで良いでしょう。そのまま[OK]ボタンをクリックします。

[レベル]ボタンが表示されるのでクリックし、「レベル5」を選択します。

これでリアルに近いレベル設定が完了しました。
なお、ティーの高さがデフォルト「55mm」になっています。これをもっと高くしたい、低くしたいという場合は[ティーの高さ」で設定できます。

また、2人以上でラウンドすることもできます。
右に表示された[ゲスト入場]をクリックして、先ほどと同じようにプレーヤーのニックネームを設定して進めます。

ゴルフ場の選択

次にラウンドしたいゴルフ場を選びます。
SDRに搭載されているゴルフコースは、SDRホームページによると、国内42、制作中2、承認申請中が19のゴルフ場だそうです(2022年10月11日現在)。

搭載ゴルフコース一覧

小樽カントリークラブ(北海道)
​桂ゴルフ倶楽部(北海道)
​札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)
​北海道クラシックゴルフクラブ(北海道)
​ザノースカントリーゴルフクラブ(北海道)
北海道ブルックスカントリークラブ(北海道)
グランディ那須白河ゴルフクラブ(福島県)
利府ゴルフ倶楽部(宮城県)
​夏泊ゴルフリンクス(青森県)
茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)
茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城県)
グレートアイランド倶楽部(千葉県)
​大箱根カントリークラブ(神奈川県)
習志野ゴルフクラブ クイーンコース(千葉県)
​成田ゴルフクラブ(千葉県)
富士クラシック(山梨県)
キングフィールズゴルフクラブ(千葉県)
総武カントリークラブ 総武コース(千葉県)
習志野ゴルフクラブ キングコース(千葉県)
鳴沢ゴルフ倶楽部(山梨県)
浜野ゴルフ倶楽部(千葉県)
磯子カンツリークラブ(神奈川県)
軽井沢72ゴルフ 北コース(長野県)
川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)
グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)
涼仙ゴルフ倶楽部(三重県)
​東名カントリークラブ 裾野・桃園(静岡県)
​中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)
茨木国際ゴルフ倶楽部(大阪府)
瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)
ダンロップゴルフコース(兵庫県)
​六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)
土佐カントリークラブ(高知県)
熊本空港カントリークラブ(熊本県)
ザ・サザンリンクスゴルフクラブ(沖縄県)
フェニックスカントリークラブ 高千穂・住吉(宮崎県)
宮崎カントリークラブ(宮崎県)
PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄県)
​福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)
琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)
UMKカントリークラブ(宮崎県)
阿蘇スカイブルーリゾート(熊本県)

制作中のゴルフコース

飯能グリーンカントリークラブ(埼玉県)
加西インターカントリークラブ(兵庫県)

ゴルフ場を決めたら、グリーンの速さやカップの位置、風力などを設定します。こだわりがなければデフォルトのままで良いでしょう。
ゴルフ シミュレーター初心者に1つだけ設定をお勧めするのは、パッティングの際のOKの距離です。[コンシード]ボタンがあるので、長い距離「5m」に設定します。
ゴルフ シミュレーションは目から得られる情報が限られており、距離感、アップダウンが判定しづらいためです。画面上に数値は出ていますので、数値で判断できる場合は別です。ゴルフの上手い人やプロゴルファーは数値から合わせることは難しくないようです。

ラウンド前の設定が完了したら開始です。

ラウンド開始

1ホール目

Par 4、391ヤード、打ち下ろしです。
打ち下ろしかどうかは画面に映し出された景色でわかりますが、画面左下にアップダウンが表示されていますので、それを参考にします。

ティーショットです。

セカンド。ライがつま先下がり。スタンスプレートのかかと側が上がっています。
残り170ヤードちょっとありますが、下りを考慮すると167ヤードです。
上り下りを考慮した距離は「キャディー推奨距離」として表示されます。

セカンドは残念ながらグリーンに届かず、ガードバンカーに入ってしまいました。
ピンまで約20ヤード。 「キャディー推奨距離」が36ヤードと表示されていますが、私は実際のラウンドでもそうですが、バンカーは通常10ヤード追加して打ちますので、30ヤードのつもりで打ちます。
スイングも実際のラウンドと同じく、フェースを開き、腰を低くして、左足体重で行います。
グリーンの低い方からのショットなので、バンカーから脱出することが第一です。

バンカーショットの結果、ピンを超えて高い位置につけてしまいました。ショットが大きかったかな?
カップまで残り8ヤード、下り、スライス。 「キャディー推奨距離」 は約5ヤード、カップ1個左とのこと。
下りがきついので、私は3ヤードくらいのつもりで打ちました。

ボールは惜しくもカップ左を通り過ぎ、5cmくらいのところで止まりました。
OKをもらい、コンシード。3オン2パットでボギーでした。

2ホール目

Par 5、532ヤード。緩い下り。
ティーショットは200ヤード飛びました。

セカンド。残りは300ヤードあります。
左足下がりなのでスライスが出やすいので、少し左側を狙って3番ウッドを振りました。
ショット後よろけながら160ヤード。思ったよりも飛ばなかったけど、実際もこんなものかな、と思いました。

3打目。残り140ヤード。つま先下がり。
グリーンは手前と左右にガードバンカーがあって、ピンが奥にあります。
ここは思い切ってグリーンを飛び越すくらいの気持ちで打ちます。

ボールはカップまで3メートルの位置に付き、コンシード バーディ!

3ホール目

ショート。170ヤード。ピンはグリーン中央。
グリーン直前に池があって、キャリーで150ヤードくらい飛ばさないと池ポチャ。

そして残念ながら、グリーンまで全然届かず池ポチャ!1ペナルティ。

3打目は池手前から60ヤード。左足下がりのつま先上がり。

これもなぜか残念ながらグリーンまで届かず!なんで?

4打目。残り11ヤード、上り。 3打目と同じようなライ、左足下がりのつま先上がり。 ショートアイアンで。

これがうまくピンに寄り、OKパットを貰って4オン1パットのダブルボギー。

こんな感じで、良いことも悪いこともあったラウンド。実際のゴルフコースでありがちなシチュエーションでした。

実は先日、会社仲間とラウンジレンジ麻布十番でラウンドしました。
お互いにゴルフ場でよくやるミスを連発しながらいい勝負ができました。
スコアも同じ。ゴルフ シミュレーター ダンロップ SDRはそれくらいリアルに近いんだな、と思わせるものでした。

次回は予約システムに焦点をあててみたいと思います。

今話題のインドアゴルフの内側シリーズ

今話題のインドアゴルフの内側~地味で大事なアプローチ&パター練習

前回「今話題のインドアゴルフの内側~ラウンジレンジ麻布十番」の続きです。
前回はラウンジレンジ麻布十番に行き、ダンロップ ゴルフ シミュレーター SDRの練習モードを使って、さまざまなデータを採取し、ゴルフのスキルアップに活用する話でした。
今回もデータアナリシス的なゴルフ練習にトライしてみたいと思います。

ゴルフクラブの振り幅とボールの飛距離

距離が短ければ感覚的に得られる情報から感覚に頼ってボールを正確に打てる可能性が高いですが、距離が長くなればその正確性、というかブレが大きくなっていきます。
また、短いパットでも急な斜面だと曲がりが大きくなり、ラインを読むのが難しくなります。
そこで私は変数を使って、数学的にボールを打つことを試したいと思いました。

パッティングでのボールの転がり式

パターの距離はこの式で表せると思います。
ボールからカップまでの距離をxとした場合、方向が合っていれば距離xを打てばカップに入ります。

x=(w×s)×g×r

x:ボールが転がる距離
w: クラブの振り幅
s:クラブがボールにぶつかるときの強さ
g:グリーンコンディション。グリーンの速さ、上り/下り、芝目が強い/弱いといったもの
r:ボール回転量。主にボールを打った直後にクラブヘッドを止めるか止めないか、パターヘッドのどの部分で打つかといったことが関係する

毎回安定したパター距離を出すためには、wを除いた変数がすべて毎回同じであれば、wのコントロールのみで思い通りの距離を出せることになります。

そこでラウンジレンジ麻布十番のゴルフシミュレーター ダンロップ SDRを使ってパター練習を行いたいと思います。

シミュレーターSDRを使ったパッティング距離計測

練習モードの中に「パター練習」があります。

私が行くゴルフ場のグリーンの速さはだいたい9フィート代なので、ゴルフ シミュレーター SDRで「9.5 ft」に設定します。
話しをシンプルにするため、今回は直線を打つ練習をしたいと思いますので、カップの位置は「ストレート」にします。

なお、カップの位置は「ストレート」以外に、左右半カップから1クラブまで18種類もあります。

打つボールを起点(0個目)として、ボールを等間隔に7、8個並べます。これはパターの振り幅の確認に使います。今回は振り幅をボールで計測しましたが、使っているパターヘッドを使った方がより簡単でしょう。

何度か1個目のボールまでテイクバックしてボールを打ちます。これで何ヤード転がったか確認します。
次に3個目のボールまでパターをテイクバックして、ボールを打ちます。これもまた何ヤード転がったか確認します。
同様に、6個目のボール、9個目のボール・・・と続けます。

結果、1個目3ヤード、2個目6ヤード、3個目9ヤード、4個目12ヤード、5個目15ヤード、6個目18ヤードとちょうど3ヤードずつになりました。

次にグリーンスピードを速くして、10.5フィートで試してみました。短い距離ではそれほど違いは見られませんでしたが、長い距離10ヤードを超えると1割程度距離が延びるかな、という感じでした。

アプローチでの飛距離の式

アプローチの場合も、基本的にはパッティングでのボールの転がりと似た式で表せると思いますが、パターとの大きな違いはボールを上にあげるため、キャリーと転がりを分けて計算する必要があることです。
ここで式を考えるのは面倒なので、単純にクラブの振り幅毎のキャリーと転がりを見たいと思います。
また、ボールを上げる角度を変えてどの程度違いがあるのか確認したいと思います。

ゴルフ シミュレーター SDRで練習モードから「アイアン練習」を選び、設定距離とグリーンの速さを設定します。
グリーンの速さは先ほど同様「9.5 ft」とします。

実は後で気づいたのですが、設定距離の単位がメートルなので注意です。1メートルは1.1ヤードです。なんか少し足りないな、と思いながら1割程度大きくクラブを振って合わせてしまいました。
私は、10ヤードから10ヤード刻みで60ヤードまで試したかったのですが、最短が20メートル(22ヤード)です。
体を少し開き、左足体重にして計測します。

20ヤードから60ヤードのアプローチを試した結果、だいたい5ヤードから7ヤードくらいの転がりがありました。ゴルフ場でプレーする場合、10ヤードくらい転がっているイメージでしたが、平坦なグリーンならそのくらいなのでしょう。
日本に多い受けグリーンならもっと短くなるでしょう。

データを取ってみてわかる新事実ですね。

次回はシミュレーションでゴルフ場をラウンドしたいと思います。

今話題のインドアゴルフの内側シリーズ



今話題のインドアゴルフの内側~ラウンジレンジ麻布十番

前回の「今話題のインドアゴルフの内側~練習場が近ければ上達も近い?」の続きです。
ラウンジレンジ麻布十番に行き、色んな打ち方のゴルフ練習をしてきました。ラウンジレンジ麻布十番に導入されているのはゴルフ シミュレーター ダンロップSDRです。そのシミュレーターには、練習モードとラウンドモードがあります。
それぞれ使いこなすとかなりいい練習ができます。

練習モード:ダンロップ ゴルフ シミュレーター SDR

練習モードにはいくつかのメニューがありますが、まずはドライビングレンジで体をほぐします。

ドライビングレンジでは、 ショット時の スイング動画、インパクトデータ、クラブヘッドの軌道、ボールの軌道が確認できます。
ショット直後に画面左上にある機能を選択してそれぞれ画面を開きます。

スイング動画は、ショットの度に前と後ろから自動撮影されていますので、確認したい時に何度でも再生できます。
もちろん、コマ送り、一時停止ができますので、気になるポイントをさらに詳しく確認することができます。
私が最近一番注意しているのは、インパクトの直前(クラブヘッドがボールに当たる直前)の体の起き上がりや腰の位置です。スイング動画の右側(後ろから撮影したもの)を見るとよくわかりますが、状態から足までまっすぐになっており、体が起き上がってしまっていることがわかります。腰も伸びて体の前傾を保てていません。自分では腰を曲げたままのつもりなのですが、残念ながらできていないことが確認できます。
スイング動画は直前の10回分が保存されていますから、スイングの変化を見比べながら練習できます。

次に、 インパクトデータが確認できる機能は非常に有用です。
打ちっぱなしでは通常なかなか知ることのできない自分のショットデータになります。
今の私の課題はヘッドスピードです。胸を後方に向け、しっかり右足付け根に体重を乗せ、体の起き上がりに注意しながらタメを作るように、手首の曲げる向きと柔らかさを使って・・・このようにさまざまなことに意識を向け、効率的にゴルフクラブを振り下ろす練習を、インパクトデータを確認しながら繰り返します。
体の感覚とインパクトデータを付け合わせ、正解を探し出します。

SDRのインパクトデータ画面の左下にある「Club Speed」がいわゆるヘッドスピード、「Smash Factor」がミート率になります。また、「Launch Angle」はボールの打ち出し角度、「Back Spin」がバックスピン量です。
上図ではヘッドスピード 42m/s、ミート率 1.34、打ち出し角度 11.7度、バックスピン量 2728 rpm と表示されています。
そしてその結果、キャリー( ボールが最初に地面に着地した距離 )が193ヤード、さらに転がってトータル214ヤードほぼまっすぐにボールが飛んだことがわかります。
打ち出し角度14度前後が良いとされていますので、次の課題はそこでしょう。ボールをクラブフェイスの上やトゥ側で打ってみたいと思います。

このインパクトデータと組み合わせて確認したいのがスイングパス(クラブヘッドの軌道)です。
真上から撮影したクラブヘッドの軌道を再生できますので、フェイスの入り方や向きを確認できます。また、ドロー、フック、スライス、フェードとシミュレーターが判定して教えてくれます。

このように、スイング再生、インパクトデータ、スイングパスを組み合わせて私の課題を明らかにしていきます。
このようにゴルフシミュレーターは、ゴルフのコーチングプロのようなもので、課題を指摘してくれます。
自分のことは自分が最もよく知っています。私のスイングを傍から見た他人(アマが多い)にざまざまなことを言われる場合があります。でも今の私のスイングは、私の今のベストです。そして課題もたくさんあります。 容易には解決できない課題もあります。
ですから、次にどの課題に取り組むべきか、これらのデータから自分ができることを選んで練習することができます。

上から見たゴルフボールの飛球線も確認できます。
上図では、ボールの一番高い位置が25.4ヤードだとわかります。
ドライバーショットでは、先ほどのインパクトデータの打ち出し角度を見ればよいので、このビューはあまり使わないでしょう。
しかし、ゴルフ場でプレーすると、木の上を超えたい場合、木の枝の下にボールを通したい場合があります。
ゴルフクラブのそれぞれの番手でどのくらいの高さまで上げることができるのか、またはどのくらい低く打つことができるのか知っておくと役立ちます。

試しにいくつかのクラブで高さを出す練習をしてみました。
しっかり距離を出して高さも求めた場合、サンドウェッジでも、23度ユーティリティでも30ヤードくらいでした。
7番アイアンは難しかったです。

また、ガードバンカーを超えてグリーンにのせたい場合、 やはりそれぞれの番手でキャリーの距離を知っておくことは不可欠です。
時々ラウンジレンジ麻布十番にあるゴルフシミュレーター ダンロップ SDRを使って何度か打って、その時の自分の状態含め確認しておきたいと思います。

シミュレーション ゴルフの良い点は、いろいろな打ち方を試し、データで違いがわかることです。
パターも振り幅と距離を知っておくといいですよね。

次回は「地味で大事なアプローチ&パター練習」をしたいと思います。

【 ラウンジレンジ麻布十番 】
麻布十番駅と赤羽橋駅の間、 パークコート麻布十番 の1階にあります。駅から徒歩4、5分です。
室内にはゴルフ シミュレーターが設置されたブースが1つのみで無人です。
会員制で、月々税込13,200円から利用できます。
詳しくはラウンジレンジ麻布十番のホームページ