今話題のインドアゴルフの内側~ラウンジレンジ麻布十番

前回の「今話題のインドアゴルフの内側~練習場が近ければ上達も近い?」の続きです。
ラウンジレンジ麻布十番に行き、色んな打ち方のゴルフ練習をしてきました。ラウンジレンジ麻布十番に導入されているのはゴルフ シミュレーター ダンロップSDRです。そのシミュレーターには、練習モードとラウンドモードがあります。
それぞれ使いこなすとかなりいい練習ができます。

練習モード:ダンロップ ゴルフ シミュレーター SDR

練習モードにはいくつかのメニューがありますが、まずはドライビングレンジで体をほぐします。

ドライビングレンジでは、 ショット時の スイング動画、インパクトデータ、クラブヘッドの軌道、ボールの軌道が確認できます。
ショット直後に画面左上にある機能を選択してそれぞれ画面を開きます。

スイング動画は、ショットの度に前と後ろから自動撮影されていますので、確認したい時に何度でも再生できます。
もちろん、コマ送り、一時停止ができますので、気になるポイントをさらに詳しく確認することができます。
私が最近一番注意しているのは、インパクトの直前(クラブヘッドがボールに当たる直前)の体の起き上がりや腰の位置です。スイング動画の右側(後ろから撮影したもの)を見るとよくわかりますが、状態から足までまっすぐになっており、体が起き上がってしまっていることがわかります。腰も伸びて体の前傾を保てていません。自分では腰を曲げたままのつもりなのですが、残念ながらできていないことが確認できます。
スイング動画は直前の10回分が保存されていますから、スイングの変化を見比べながら練習できます。

次に、 インパクトデータが確認できる機能は非常に有用です。
打ちっぱなしでは通常なかなか知ることのできない自分のショットデータになります。
今の私の課題はヘッドスピードです。胸を後方に向け、しっかり右足付け根に体重を乗せ、体の起き上がりに注意しながらタメを作るように、手首の曲げる向きと柔らかさを使って・・・このようにさまざまなことに意識を向け、効率的にゴルフクラブを振り下ろす練習を、インパクトデータを確認しながら繰り返します。
体の感覚とインパクトデータを付け合わせ、正解を探し出します。

SDRのインパクトデータ画面の左下にある「Club Speed」がいわゆるヘッドスピード、「Smash Factor」がミート率になります。また、「Launch Angle」はボールの打ち出し角度、「Back Spin」がバックスピン量です。
上図ではヘッドスピード 42m/s、ミート率 1.34、打ち出し角度 11.7度、バックスピン量 2728 rpm と表示されています。
そしてその結果、キャリー( ボールが最初に地面に着地した距離 )が193ヤード、さらに転がってトータル214ヤードほぼまっすぐにボールが飛んだことがわかります。
打ち出し角度14度前後が良いとされていますので、次の課題はそこでしょう。ボールをクラブフェイスの上やトゥ側で打ってみたいと思います。

このインパクトデータと組み合わせて確認したいのがスイングパス(クラブヘッドの軌道)です。
真上から撮影したクラブヘッドの軌道を再生できますので、フェイスの入り方や向きを確認できます。また、ドロー、フック、スライス、フェードとシミュレーターが判定して教えてくれます。

このように、スイング再生、インパクトデータ、スイングパスを組み合わせて私の課題を明らかにしていきます。
このようにゴルフシミュレーターは、ゴルフのコーチングプロのようなもので、課題を指摘してくれます。
自分のことは自分が最もよく知っています。私のスイングを傍から見た他人(アマが多い)にざまざまなことを言われる場合があります。でも今の私のスイングは、私の今のベストです。そして課題もたくさんあります。 容易には解決できない課題もあります。
ですから、次にどの課題に取り組むべきか、これらのデータから自分ができることを選んで練習することができます。

上から見たゴルフボールの飛球線も確認できます。
上図では、ボールの一番高い位置が25.4ヤードだとわかります。
ドライバーショットでは、先ほどのインパクトデータの打ち出し角度を見ればよいので、このビューはあまり使わないでしょう。
しかし、ゴルフ場でプレーすると、木の上を超えたい場合、木の枝の下にボールを通したい場合があります。
ゴルフクラブのそれぞれの番手でどのくらいの高さまで上げることができるのか、またはどのくらい低く打つことができるのか知っておくと役立ちます。

試しにいくつかのクラブで高さを出す練習をしてみました。
しっかり距離を出して高さも求めた場合、サンドウェッジでも、23度ユーティリティでも30ヤードくらいでした。
7番アイアンは難しかったです。

また、ガードバンカーを超えてグリーンにのせたい場合、 やはりそれぞれの番手でキャリーの距離を知っておくことは不可欠です。
時々ラウンジレンジ麻布十番にあるゴルフシミュレーター ダンロップ SDRを使って何度か打って、その時の自分の状態含め確認しておきたいと思います。

シミュレーション ゴルフの良い点は、いろいろな打ち方を試し、データで違いがわかることです。
パターも振り幅と距離を知っておくといいですよね。

次回は「地味で大事なアプローチ&パター練習」をしたいと思います。

【 ラウンジレンジ麻布十番 】
麻布十番駅と赤羽橋駅の間、 パークコート麻布十番 の1階にあります。駅から徒歩4、5分です。
室内にはゴルフ シミュレーターが設置されたブースが1つのみで無人です。
会員制で、月々税込13,200円から利用できます。
詳しくはラウンジレンジ麻布十番のホームページ