小山内 裕

未経験者の就活は志望動機をしっかり書こう

ブックルックチームでは、仕事に対する「能力」、業務完了までの「過程」、業務完了後の「成果」を評価しています。なので、ブックルックチームの人事担当者がもっとも知りたいことは、具体的な経験や実績です。経験者であれば、履歴書や職務経歴書に実績や経験を書くことは難しくないでしょう。
しかし、未経験者は書くことができません。ですから志望動機でのアピールが大事になります。なお、志望動機でのアピールといっても「やる気は人一倍あります!」というものではなく、仕事に対するモチベーションや思いをがあると思いますので、そこを書くことです。
一方、採用担当者にとっても、実際に仕事を任せてみないとわからないのが実情です。だからといって「とりあえず採用してやってみてもらおうか」などというわけにはいきません。目標にどのくらい執着してやれるのか、しっかり見極めてお互いが不幸にならないようにしなければなりません。 その見極めの手がかりが履歴書です。

もちろん、履歴書が採用判断のすべてではありません。面接も必要です。
面接では、聞かれたことに瞬時に考え、簡潔に間違いなく説明しなければなりません。どんなに準備をしても限られた時間で自分を上手に説明し尽すことは、よほどの才能がない限り難しくはないでしょうか。人となりをそのまま引き出すことが面接の目的ですから、流暢に話しできなくても、それで私は良いと思います。人事担当者が理解できるように話そうとしたか、話せたかなどを総合的に判断させていただいたおります。

話は戻りますが、履歴書は応募者にとってもっとも都合の良い自己表現の機会です。
なぜなら、十分に時間をかけ、よく考え、理解し易い文章で記述することができるからです。 面接とは正反対です。
あえてもう一言付け加えると、十分に考え抜かれた履歴書でも、それが伝わらないと意味がありません。
次に、私なりの履歴書の書き方をアドバイスしたいと思います。

履歴書の左半分は自分の「外見」、右半分は自分の「内面」を書くようになっています。

「外見」とは、これまで自分が属していた学校や会社などを時系列に説明します。人事担当者はそれまでの軌跡を想像を働かせて読み解こうとします。
「専門学校を卒業後、営業職を5年やっているな。働きながらプログラミングスクールに通っているな。なかなか骨がありそうだな」とか。
また別のケースでは、、、「4年制大学卒業後すぐに就職したものの、数カ月で次の会社に転職しているな。そしてまた1年数カ月で転職か。入社前後で思っていたのと違ったのか、何か問題があったのか。。。 当社に入社してもまた同じような状況になったら嫌だな。」とか。
良い悪いというようりも、会社にマッチするかどうかを考えます。

このように「外見」からブックルックチームとマッチするかを探る第1歩となります。採用しようという人がどんなに優秀でも、 ブックルックチームと合わない場合はお互いが不幸になりますから採用しません。
なお、この合う、合わないとは、これまでのお互いの成功体験についてどれほど共感し合えるかで判断できます。どうやって成功することができたのか、面接で是非お話いただき、またブックルックチームの話もお聞きいただき、判断していただきたいと思います。

次に「内面」に移ります。履歴書の右側には、取得資格、趣味、志望動機などを記載します。
資格欄では、何に興味を持ち、どのくらい努力しているのか判断できます。
「応募してきた職種については未経験ではあるものの、1年前から関連する資格取得をしているな。本気でこれまでと違う世界に飛び込みたいんだな。」とか。
または、「新しいことをやりたいという気持ちはあるようだが、まだ具体的な行動には至っていないようだな。」ということが伝わります。

趣味についても人となりを表現するチャンスです。仕事以外に一所懸命に取り組んでいるものがあれば、それもアピールするとよいでしょう。万が一、仕事に支障が出る恐れがあるような趣味であれば、それも素直にあらかじめ記載しておくことも誠意のある行動だと思います。
ちなみに、私が20~30歳くらいのときの履歴書の趣味欄には「仕事」と書いてありました。本当に仕事が好きだったので。。。むしろ仕事以外何もありませんでした。休日もパソコンのキーボードをたたいてました。人によってはさみしい人だな、と思われたかもしれません。

そしていよいよ本題の「志望動機」です。
採用担当者は履歴書の「外見」からブックルックチームと合う、合わないを推測し、同じく履歴書の「内面」でその人の興味だけでなく、行動力、実現力、継続力などを推し量ります。そしてそれらのモチベーションとなっているものは何なのかに関心が移るのです。

志望動機の例としては、 「あなたは紺色が好きなようですね。私も紺色が大好きなんです。紺色のモノを見ていると心が落ち着き、頭がすっきりします。仕事に集中できるだけでなく、創造的なアイデアが湧いてきて、いろいろ試すことが多くあります。」というものです。これは紺色好きのモチベーションが書かれています。履歴書には不相応ですが、例を説明するために分かり易い内容にしてみました。

例の冒頭では、私(求職者)があなた(求人・会社)をどう思っているかが書かれています。あなたは紺色が好きですよね、と。
会社をどのように見て、どこを取り上げるかは人それぞれです。思想や経験によりさまざまあるでしょう。だからこそ、採用担当者はここに大変興味があります。応募してきた方がブックルックチームのどこに着目し、どうして志望したのか。また、当然、採用に応募する前に会社のことを調べてきているはずだと思っています。

しかし、未経験者は応募しても面接まで至ることが少ないため、手当たり次第に応募しているケースも見られます。そのため、応募する会社のことをほとんど調べずに、汎用的な志望動機を記載した履歴書を送っています。
毎日何枚もの履歴書に目を通している採用担当者にはそれはすぐにわかります。

また、「大企業で安定している」「世間に注目されるサービスがある」「優秀な社員が集まっている」「働き方に柔軟性があってリモートワークができる」「福利厚生が充実している」という内容も、思うのは悪いことではありませんが、相手に自分を伝えるためのツールである履歴書の志望動機欄にはふさわしいとは言えません。
それは、give and take の take、つまり自分が得ることに着目した内容だからです。
話しを広げたい(書類選考から面接に進みたい)なら、give につながる会社の特徴を取り上げるとことがポイントです。
よくある分かり易い例では、「成長段階にある御社にとって、大型プロジェクト経験が10年以上ある私が貢献すべきことがたくさんあると思い志望しました」とか、「ベテランが大勢いらっしゃる御社にとって、営業で鍛えられた明るさで職場を活気づけられると思い志望しました」などです。

次に、未経験である私(求職者)ができるようになれると思う理由を書きます。
どんなに会社にマッチしても、仕事ができなければ悲しい結果になってしまいます。採用担当者はできるかできないか、できそうならどのくらいの期間で求めるレベルに達成するか、最悪でも出来なかった場合に他の仕事を任せられるかを確かめます。

やはり、全く見たことも触れたこともないのに、すごいと思ったからとか、やってみたいと思ったから、といった漠然とした理由ではできる、できないがわかりません。
少しでも実際にやってみることが大事ではないでしょうか。
プログラム開発であれば、どのくらいの時間でできたのか、何を何時間かけたのか記録しておくと大変すばらしいと思います。
やってみれば、自分でできるかできないかわかりますし、説得力も出てきます。
例えば、「お問い合わせフォームを2週間かけて開発し、自分でもプロとしてやっていける自信を持ちました。書籍を読みUIにも興味を持ちました。」となれば、できそうかどうか判断もできますし、プログラム開発ができなくてもフロント系の仕事を任せることもできそうだと思われるでしょう。

次に、頑張れる理由を書きます。
未経験者にとって、入社後はいばらの道です。一緒に仕事をする仲間に1日でも早く追いつかなければなりません。いつまでもお荷物ではいられません。
やるべき仕事がたくさんある上に、1つずつ時間もかかるでしょう。帰宅してから自習をすることも欠かせません。
なぜ、そんな努力をしてまでも未経験の職に就きたいのでしょうか。その思いを、またはやりたいと思ったきっかけなどを書くとよいです。

最後に、「御社に就職できたら精一杯頑張ります。いろいろ教えてください」とか「仕事を通して学びたいです」は社会人として好ましくありません。それなら学校に行ってください、ということになります。
会社は生産の場です。未経験者であっても何かを産み出し、その対価として給料を得るのです。先述したgive and take です。take、take、takeでは採用したくてもできません。
未経験ですから入社当初はできないのは仕方がないです。
だからこそ、90日後を目安にどのくらいできるようになりたいか、学習は自宅でできる準備ができているのか、といったことを考えると、自然と「教えてください」から「貢献します」になると思います。

ブックルックチームでは、プログラマーやシステム管理者を募集しています。是非チャレンジしていただきたいと思います。

株式会社ブックルックチームは10歳になりました!

お客様、お取引様、会社のご近所の方々、チームのメンバーやそのご家族の方々など、非常に多くのご支援をいただいております。深く感謝申し上げます。

この10年、お1人お1人との出会いがあり、お叱りをいただき、教えていただき、褒められることもありここまで成長することができました。
ブックルックチームが取り組んでいる成長とは、売上、利益、社員数の増加ではなく、提供する技術サービスの質、量、幅です。
成長のモノサシは会社やビジネスモデルによって違いますから、売上、利益、社員数などを成長目標とすることを否定するものではありません。
ブックルックチームでは、お客様の求めに応じ、自分たちが目指すことでできることを一所懸命に取り組んできた活動の中で、技術サービスの質、量、幅に良い変化があったときに成長を実感することが多々ありました。
会社目標の設定について社内で議論したこともありましたが、やはり「売上?規模?違うよね」という結論で明確には設定してきませんでした。
しかし、お客様のビジネスが成長し、環境が変化し、やるべきことも変わり続けています。それらの変化を機敏に察知し、迅速に対応していくことが私たちのミッションであり強みでもあります。
そのための準備も怠ることなくしてきました。変化を予測し対策を施しておくことや、それらの仮説と検証を繰り返すことなどです。

成長の過程でたくさん失敗してきました。その度に対策してきましが、まだまだ解決しなければならないこともあります。
設立からの10年を振り返れば成長はしているものの、なかなか解決できていない課題もあります。
それらの課題に取り組む必要もありますし、新たにチャレンジしていきたいこともあります。

ブックルックチームでは、次の10年はこれまでよりもっとお客様に、社会に貢献できるチームとなるための準備を既に始めています。それは人材の獲得と育成、新たな仕組み作りです。
ブックルックチームの資産は人材です。
システム開発により完成した情報システム(資産)は、時間と共に陳腐化が進みます。技術革新のスピードが早ければ早いほど陳腐化も早く進みます。
その時間に反し、情報システムの資産価値を高めるのは人材です。本当にお客様が求めているものとは何なのか、お客様と対話していくことが欠かせません。また、改善・改良だけではなく、時に機能を減らすといった引き算の発想も必要です。

そのようにして、今後ますます高度化する情報技術を駆使し、チーム一丸となってみなさまに貢献して参ります。
末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社ブックルックチーム
代表取締役 小山内裕

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20代を振り返ってみたら、1割の頑張りで仕事が楽になっていた

継続的に成果を出しながら働く秘訣は10~20%だけがんばること。ずっとがんばり続けたらきっと体を壊すに違いない。だけどがんばらなければ昇格、昇進、昇給は手に入らない。
長く楽に成果を出し続ける方法を、小山内の20代前後の経験を通して紹介。
20代向けコンテンツ。

ニイゼロ ウェビナー(2020年12月31日終了予定)をご覧ください。

これから社会人になろうとしている20代の方向けにお話ししました。
私の20代前後の時の話しです。
私が社会人になってからのことを振り返れば、ずーっとがんばり続けてきたわけではありません。
かといって、6割とか8割とか、適度に力を抜きながらやってきたわけでもありません。

頑張れるときに徹底的にやりました。
その徹底的にやる期間は1~2年間だけです。
いつもいつも徹底的にやり続けることはできません。
頑張りたい気持ちがあっても、10年間で1度、1~2年間が限界でした。
それだけですが、そのおかげで仕事をとっても楽にできた経験を何度もしました。

仕事上でいちばん辛いのは「わからないこと」。
「わからない」だけなのに苦の連鎖が始まってしまう。


どうしたらいいのかわからない、どういう意味なのかわからない・・・
わからないから誰かに相談したいんだけど、周りに教えてくれる人がいない・・・
わからなくて放置しておくとお客様や上司に何とかしろと言われる・・・

「バカヤロー!」

反対に、楽な仕事は「わかっていること」をやるとき。

どうやったらいいかわかっている仕事。
答えがわかっている仕事。
以前やったことがある仕事。

多くの方はやるべきことをやっていれば、仕事の中で充分に「わかっていること」は得られると思いますよね。確かにその通りです。
でもそれは普通。普通とは他のみんなと一緒ということです。
みんなと一緒の場合、プラス マイナス ゼロの結果で、会社では昇進、昇格、昇給のチャンスは基本的にありません。
ベースアップは見込めるかもしれませんが。
特に私は同僚よりもITに関する知識が少なくマイナスからのスタートでしたから、毎日仕事の中で頑張り続けてプラス マイナス ゼロの評価でした。

「俺は資料屋さんじゃないんだ!」

「わかっていること」を増やせば仕事は楽にできます。
普通に仕事をやっていれば「わかっていること」は増えますが、他の同僚も一緒に成長するわけですからプラスの評価は得られません。
だからこそ、短期間でもいいから頑張ることが役に立つのです。

私は1年間だけ徹底的にやったことで、次の10年分の「わかっていること」を先回りして増やすことができました。

次に、何を徹底的に頑張るかが大事です。
徹底的に頑張るべきことは、自分が今、任されている仕事です。
または、その仕事に関することです。
今やっている仕事をもっと効率的にできる方法があるはずです。
身近に関連する仕事があるはずです。
さらに身に付けるべき知識や技術があるはずです。
業界や他社の動向を調査して参考にできることがあるはずです。
いつも他の人にやってもらっていることを自分でできるようになってもいいはずです。

トロフィーや賞状は持ってるけど、なんで?!

就職する前の方なら、自分が好きなことで、確実にできることで、社会で多くの人が必要としている、または実際に利用していることです。

まず、好きじゃなければ頑張れません。いい給料がもらえなかったとしてもやりたいこと、それが好きなことです。
そしてその好きなことを自分が確実にできることです。「やってみたい」だけではだめです。
最後に、好きだけじゃ仕事になりませんから、 社会が必要としていることも大事です。

例えば、歌が好きだから歌手になろう、と言っても多くのファンがいなければ仕事として成立しません。
コンピューター プログラマーになりたいと思っても、プログラムを1行も書いたことがないのなら、本当にできるかできないかまだわかりません。
起業して偶然うまくいくことがあっても、経営を理解して実行できなければ長続きはしません。

仲間由紀恵さんが表紙の雑誌にも!

このように考えてしまうと、「自分の好きなことで社会の役に立つ」というのは夢のような話に聞こえるかもしれません。
でも、それはひとりひとりの足もとにあるのです。
あなたが持って生まれたもの、今までやってきたこと、今まで巡り合ってきたこと・・・それらはすべてあなたが社会で役立つために用意された運命なのです。

改めて今、自分が何を頑張ったらよいか、足もとを掘ってみましょう。そこにきっと泉が湧くはずです。

最後に「また出たよ!」