東京都市区町村別にみる新型コロナ 緊急事態宣言から2週間後の評価

緊急事態宣言の発出からちょうど2週間が経過した4月21日、新型コロナウイルス感染者はどのくらいの広がりになったのでしょうか。
各市区町村ごとに人口1万人にあたりの感染者数の推移を追って分析してみます。

なお、この分析についての狙いや注意点について、あらかじめ「東京都 市区町村別 コロナ感染者数データ参照上のご注意」をご覧いただくと理解が深まると思います。

人口あたりの感染者数の多い市区町村

港区、新宿区、渋谷区

3月末では、六本木のある港区と銀座のある中央区の感染者数が多かったのですが、港区は独走を続け、後から新宿区と渋谷区が中央区を追い抜いています。
しかも、緊急事態宣言発出の4月7日からワースト5の中では目黒区以外が増加率を高めています。

増加率の高い市区町村

府中市、清瀬市、東久留米市、江戸川区、調布市

緊急事態宣言発出後に最も感染者数を増やしたのは、府中市です。4月7日まで感染者は1人だけで「お店も多いわりに優秀だな」と思っていたのですが、2週間後には33倍になってしまいました。
次が清瀬市、東久留米市、江戸川区、調布市と続きます。都心から20km以上離れたのベッドタウンで高まっています。
文京区、東村山市、北区、墨田区、立川市、小平市までが増加率ワースト10です。
ニュースでも再三「人混みは避けて」と注意を呼び掛けていましたが、都心部に出かけない代わりに商店街に人が密集した結果です。(本当はわかりませんが、そう言い切ります。)

それ以外は、概ね増加率が下がっている市区町村が目立ちます。

人口あたりの感染者数マップ

真っ黒にならないことを願います。

ただ、概ね増加率は下がってきています。

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