Management

思考停止状態

久しぶりに記事を書きます。
近頃私は思考停止状態に近いです。

家庭、仕事、MBA。この3つを成り立たせるべく約3ヶ月間がんばってきました。ここにきて困難に直面しています。
仕事で組織が変更になり、大きく環境が変わりました。コミュニケーションに70%以上を費やしています。コミュニケーションは英語が多いため、私は他のことを考える余裕はほとんどありません。
ですので、自分の目標について限られた時間で頭をフル回転させて思考しています。全速力で走っているため、仕事が終わってから学校に行きますが考える力がほとんどのこされていないという状況ですね。

7月中旬までにレポートが4つ、夏休み中の研究計画の提出がありますので、なんとかしなければ。。。

企業価値

PBR (株価純資産倍率)は何を示しているのだろうか。

東京証券取引所のページから引用すると、「price book-value ratioの略称。投資判断指標の1つ。株価を1株当たり株主資本(純資産)で除したもので、株価が1株当たり株主資本の何倍まで買われているのかを示すものです。」とある。

PBRが1以上の会社の場合、「株価×発行済み全株数」は、「総資産-負債総額」よりも多いことを意味する。その多い分は何を意味するのか。会社の将来の可能性ではあるが、ではその可能性とは何かというと働いている人々の可能性であるといえる。
人々の可能性を引き出すものは何か。偶然だろうか、いわゆる外部環境の変化だろうか。

ドラッカーは『チェンジ・リーダーの条件』で、『マネジメントとは、人間に関わることである。その機能は、人が共同して成果をあげることを可能とし、人の強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。これこそ組織の目的である。』といっている。

その会社で働く人達がマネジメント機能により、お互いに協力し、知恵を出し合い、事業に転換していく能力ということだ。

PBRはミドルマネージャを含むマネジメントの価値を表しているといえる。どんなに素晴らしい人々がその会社で働いていようとも、それを組織するマネジメントが不在であれば、価値を生み出すことはできないだろう。
私は改めて自らのミドルマネージャとして重責を認識する次第です。

今井・金子 『ネットワーク組織論』 岩波書店

今井賢一・金子郁容 『ネットワーク組織論』 岩波書店
約20年前に書かれた本だが、今でも十分通用する非常にいい内容だと薦められたので買って読んでみた。

プレゼンは戦略をもって 」で紹介した、ジョー・ティッド/ジョン・ベサント/キース・パビット (後藤晃/鈴木潤 訳) 『イノベーションの経営学』 NTT出版とも通じる内容で興味深かった。

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networkorg ネットワークというコンテンツの上にコンテクストを見出せるというもの。
組織は必要に応じて伸縮性のあるネットワークでもってコンテクストをつくりだす。誰もが予期しなかったネットワークにより、市場の均衡を破壊し、生産活動が行われ、古いシステムが駆逐される。
組織は取引コストを節約するために情報を内包したり、情報を持つ別の組織とネットワークを結ぼうとするが、市場にある情報は動的に変化してしまう。しかし、そのネットワークの上にメッセージが乗ることで、シナジー効果が発生する。
これは、『イノベーションの経営学』 に出てくる「外部とのリンケージ」と同じだと思った。

また、ネットワークの中心に発生したパワーがリーダーの源泉。パワーが適切に使用され、メンバーが承認したときに、それまでの水平的な関係が垂直的な関係に転化したことを意味するというところも、「あーなるほど」と思った。

MBA取得をめざすのに良い時期

MBAの取得をするなら独身のときにしておけば良かったかな、と思ったこともありますが、総合的に考えれば私にとって今が一番よい時期ではないかと思います。

20代はただがむしゃらに仕事上必要なITスキルを身につけることに専念しました。その時点で経営についての経験はほとんどありませんでしたから、勉強をしてもそれほど多くのコンテクストは得られなかったでしょう。

30代に入ってからまじめに英会話を学ぶことに多くの時間を使いました。最低でも毎日2時間くらいはやったと思います。そして英語でコミュニケーションがとれるようになってくると、海外での仕事にチャレンジしたい、アメリカのビジネスを見てみたいという気持ちが沸いてきました。
しかし、いきなり例えばアメリカへ行ってもすぐに就職できるわけではないし、私はマネジメントに興味がありますから、それじゃMBAを取りにアメリカかイギリスへ行こうかとも考えました。MBAと英語の勉強を両方同時にできるのではないかと思ったからです。
また、実際に経営関連の本を読むたびに、実務上のマネジメントと非常に強くリンクする経験が多くありましたので、これはもっと勉強がしたいな、と思いました。
でも私にとって家族と仕事は最優先ですから、仕事をやめて学校へ行くという選択肢はありません。学校へ行くなら働きながら、です。

今は子どもはまだ0歳ですが、今後は年を増すごとに、いっしょに遊んだり、話を聞いてあげたりする時間もより重要になってくると思います。今ならまだそんなに一緒に遊べないですから、本を読む時間が比較的たくさん取れます。

そこで、日本にも英語でMBAの講義を行うところがありますからそこも検討しました。しかし、いくつかMBAの学校を見学したり、自分でも勉強をすすめるうちに、日本語の学校の方が、自分にとってメリットがあると判断しました。
理由は2つです。
1つめは、日本語による講義、討論の方が理解が深い。
2つめは、日本の経営環境には優れたところがあるから、日本の経営についても学びたい。
ということです。

人それぞれ適した時期があると思いますが、私にとってはこの今が良い時期だと思いました。