Management

プレゼンは戦略をもって

今日はMBAでプレゼンをやりました。
できはまあまあ、65点くらいかな。
テーマは「イノベーション」。

ジョー・ティッド/ジョン・ベサント/キース・パビット (後藤晃/鈴木潤 訳) 『イノベーションの経営学』 NTT出版を読み、自分のコンテクストで理解した内容を発表しました。
私なりに考え、どうせやるなら戦略をもってやろうと考えました。
目標は「クラス内での暗黙知の表出化」、そのための戦略は「具体例の提示をして発想のきっかけを作る」としました。
そして、プレゼンにはエトス・パトス・ロゴス(信用・情熱・論理)を心がけるようにしようと思いました。しかしエトスは用意に得られるものではありません。でも初めてのプレゼンなので、最初の一発でエトスを獲得しなければなりません。そこで、本を読んだ感想をみんなに聞き、「私は本を読んで涙がでました」と真の自分を表現して、丸腰であることを伝えてみることにしました。

10006519146_s

原田先生からいただいた評価は、
・新規性がない。場の重要性がもう少し伝わるとよかった。
・知の編集はできている。
私は本の内容を1枚の絵にすることが得意です。左の図は今回読んだ本のDigest。
・とつとつとした話し方が、リーダーシップを感じる。ぐいぐい引っ張るタイプではなく、新しいタイプだ。
私は立て板に水のように話すことが非常に苦手です。頭の中では流暢に流れても実際に話すとなるとできません。しかし、それがこのような評価を受けたんですね。
ということで、今後はリーダーシップに磨きをかけることがひとつの課題です。

私の反省点は、
・右脳が足りない。もっと自由な発想で何かを出せるといい。
・問題提起を最初にして、課題を与えてからプレゼンするとよかった、かな。

次回はその辺のことに気をつけて少しでも進歩するように心がけよう、そう思いました。

バーニー 『企業戦略論(上)基本編』 ダイヤモンド社

10006450265_s

VRIO Frameworkを使って企業のResourceを評価すると言う内容です。

非常に簡単ですが、要約すると次のようになります。
企業のResourceは次の4種類に分類できる。Financial capital、Physical capital、Human capital、Organizational capital。
それぞれのResourceをVRIO(Value、Rarity、Inimitability、Organization)に基づいて評価する。これにより、StrengthとWeaknessを見つけられる。
ポーターのSCPロジックに基づいたOpportunityとThreatは補完的に利用する。
以上より、Strengthを利用した戦略、Weaknessを補う戦略を立案する。

ポーターとバーニーの違いは、ポーターは外部環境からのアプローチであり、バーニーは企業内部からのアプローチ(RBV: Resource Based View)で戦略を立案するという点だろう。
バーニーは、現在のような変化の激しい環境において、ポーターのSWOTや5つの力による特定の業界内における分析だけでは限界があるといっている。

ここからは私見です。
資本の調達が容易になってきているポスト産業資本主義では、Financial capital、Physical capitalは強みにはしにくいでしょう。そうすると、Human capital、Organizational capitalに強みを見出していかなければなりません。
一方、人材の流動化がますます進み、ナレッジワーカーがより高度になっていくことを考慮すれば、Human capitalをいかに自企業に固定するかが課題となるでしょう。
Organizational capitalはまねできない最強の強みになると思います。
組織文化のクローンは絶対に作れません(by Schein)から、好業績につながる協力な組織文化を形成していくことが今後の最大のテーマになりませんでしょうか。

ポスト産業資本主義、ナレッジワーカー 、組織文化については後日補足したいと思います。

102 – 本の数

102。これはMBAの勉強のために今年読む予定の本の数です。

大学院に行く前は本屋でいちいち自分が必要とする本を探しておりましたが、あふれるほどありながら限られた選択肢から選択することは至難の業です。
本屋には非常にたくさんの本がありますが、私が必要とする本が在庫しているとは限りません。
また、先生方は私よりも本に対する知識を多く持っています。
ですので、自分に必要な本を自分で探すことはせずに、先生方の薦めるものをまずは全て購入することにしました。

4月になってから、先生方の薦める本を70冊くらいは購入しました。
先生方の薦める本を全て買うと決めてはいたものの、当初は少し迷いました。普通に買ったら30万円以上はかかるからです。
ですので、はじめの数冊はいかに安く買うか努力してみましたが、時間ばかりがかかってしまう結果になりました。
本を安く買うよりも時間の方が貴重ですから、いかに短時間で買うかがテーマとなりました。

やはり、Amazonですね。本屋で本を探していたら何日あっても足りないでしょう。
Amazonなら検索できます。しかもusedも売っているので本代もそれなりに抑えられます。
それでもAmazonで検索するのは少し大変でした。70冊買うだけでも10時間くらいはかかったんじゃないでしょうか。
本のタイトルをそのまま入れて検索しても出てこない場合があります。タイトルの一部分だけではあまりにもたくさんの本が出てくる場合もあります。
また、先生からもらったリストのタイトルに多少の違いがあったりして、探すのに苦労しました。

だいたい30冊くらい読みましたが、やはり先生方の薦める本はすごくいいですね。
私が時間をかけて本屋の棚にある中から選んだ本よりも役立ちますね。

自分の中のリミッター

いいものを見つけました。

田坂先生は私が通う大学院の教授です。
田坂先生の講義では遅刻早退欠席は一切認められません。毎週レポート提出があります。3時間の講義中は休憩時間はありませんし、飲食は厳禁です。私は仕事上、毎回遅刻早退欠席しないという約束できないということと、厳しそうだという理由で履修しておりません。
しかし、田坂先生のサイトにある「風の便り」を読みまして、私の思い込みによる認識を改めました。

できない理由は誰でも考えつきます。不可能を可能にすることは誰でもできることではありません。
せっかくすばらしい先生の講義を受けられるチャンスがあるのだから、そのチャンスを利用しない手はないと思いました。
来年は、会社の上司部下に今年のうちからネゴなどして出席できるようにがんばろうと思いました。

さて、「いいもの」です。
私はこれを友人知人仲間に紹介しました。それぞれのコンテクストで読むと、心に入って出てくるものが異なるようです。


田坂広志 風の便り 第183便

頂上をめざす友

若き日に、登山をしていました。

ある夏の日、友人と計画を立て、
ある山の頂をめざし、
互いに別の山道から登ることにしました。

暑い夏の日差しの中、蝉の声を聞きながら、
足場の悪い山道を登り始めると、
まもなく、全身から汗が流れ始めます。

その暑さの中、重い荷物を背負い、
一歩一歩、足を踏みしめながら、
急な山道を登っていきました。

ときおり、荷物を降ろして休み、
汗をぬぐいながら森の彼方を眺めると、
別な山道を登ってくる友人の姿が
心に浮かんできます。

彼も、いま、この厳しい山道を
重い荷物を背負って、登ってくる。

その友人の姿が心に浮かぶと、
また、登り始める力が湧いてくるのでした。

その日の夕方近く、
少し早く山頂に辿り着いた自分が休んでいると、
遠くの稜線に、別の山道を登ってきた友人の姿が、
現れました。

その山頂で、二人で眺めた夕日が、
いまも、心に残っています。

そして、なぜか、
その遠い夏の日の想い出は、
いま、仕事の世界を歩んでいる
友人たちの姿と重なるのです。

若き日に、理想や志を語り合った友人たち。
彼らも、いま、
若き日に見上げた山の頂をめざし、登り続けている。

その数十年の歳月をかけた登山において、
我々の心を支えてくれるのは、
ただ一つの言葉。
いつか、山頂で再会。

(「田坂広志 公式サイト「未来からの風フォーラム」 http://hiroshitasaka.jp/ より)