PBR (株価純資産倍率)は何を示しているのだろうか。
東京証券取引所のページから引用すると、「price book-value ratioの略称。投資判断指標の1つ。株価を1株当たり株主資本(純資産)で除したもので、株価が1株当たり株主資本の何倍まで買われているのかを示すものです。」とある。
PBRが1以上の会社の場合、「株価×発行済み全株数」は、「総資産-負債総額」よりも多いことを意味する。その多い分は何を意味するのか。会社の将来の可能性ではあるが、ではその可能性とは何かというと働いている人々の可能性であるといえる。
人々の可能性を引き出すものは何か。偶然だろうか、いわゆる外部環境の変化だろうか。
ドラッカーは『チェンジ・リーダーの条件』で、『マネジメントとは、人間に関わることである。その機能は、人が共同して成果をあげることを可能とし、人の強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである。これこそ組織の目的である。』といっている。
その会社で働く人達がマネジメント機能により、お互いに協力し、知恵を出し合い、事業に転換していく能力ということだ。
PBRはミドルマネージャを含むマネジメントの価値を表しているといえる。どんなに素晴らしい人々がその会社で働いていようとも、それを組織するマネジメントが不在であれば、価値を生み出すことはできないだろう。
私は改めて自らのミドルマネージャとして重責を認識する次第です。