現在の資本主義は「競争」の上に成立しているといえないだろうか。 行き過ぎた競争は、勝者がマーケットのパイを全部奪う、いわば「winner takes all」を目指そうとする。 利用者や消費者の利得、マーケットのイノベーションを期待するならば、独占は必ずしも適切ではない。 マイクロソフトはクライアントOSの市場ではほぼ独占している。それは、ユーザーにとって大きなメリットでもあった。OSが...
サービスドミナントロジックとポスト資本主義(1/4)
1989年、ベルリンの壁の崩壊とともに社会主義が転換期を迎えた。 それからほぼ20年を経た今、資本主義も大きな転換点に立ったといえないだろうか。 東西対立が示したように、社会主義の成立は資本主義の存在が前提である側面がある。 資本主義と対比することでその長所を強調できた。しかし、知識や情報が自由に国境を越える今、社会主義のほころびの方が目に付くようになってきた。 一方、資本主義について...
夢ある起業家が集まる場所(1/2)
「かわさき起業家オーディション ビジネス・アイデアシーズ市場」で事業計画発表会に参加してきた。 私の当初の予測を超えて、夢があり、社会性に富み、楽しいものであった。何度も心が震える場面があった。 私は今回が初めてなので、毎回どのようなものなのかを知らないが、人づてに聞くと、今回はいつもよりも随分と良かったらしい。 私が取り上げたいアイデアが2つある。 1つ目は「自然滑空グライダー」...
人生において究極の1冊
多摩大学大学院で聴講生として、橋本大也先生の授業に参加していますが、なかなか興味深いお題が出されました。 それが、「あなたの人生において究極の1冊はなにか?1行紹介してください」というもの。 1冊だけ、というのはなかなか難しい。 それぞれの場面で力になってくれた本があり、精神力の支えになってくれた本があり、今の私の意見をうまく表現してくれている本があり、みんなに紹介したい本があり。。...