Marketing

気持ちのいいお店-麻布十番 文房具のながとや

今日、偶然にもとても気持ちのいい体験を麻布十番の文房具店でしましたので、紹介したいと思います。

文房具店に行くきっかけは、カラー印刷した用紙をラミネート加工したかったことが始まりです。
「これはキンコーズならできるな」と思いググったら、麻布オフィスから一番近い所で田町駅のそば、歩いて22分、車で8分でした。

ブックルックチーム 麻布オフィスからキンコーズ田町店まで徒歩22分、車で8分。少し遠い。

ちょっと遠いので、もう少し近い所に他のお店はないものかと思い、次に近くの商店街「ラミネート加工 麻布十番」でググってみました。
すると「文房具のながとや|麻布十番商店街」が出てきました。
「麻布十番・・・ラミネート加工などの・・・」とGoogleの検索結果に表示されています。

「麻布十番 ラミネート加工」でググった結果、麻布十番商店街のホームページが上位表示された。

これだと思いクリックすると麻布十番商店街のホームページでした。そこから「文房具のながとや」のホームページへ進みました。
「文房具のながとや」のホームページはとても楽しそうな作りとコンテンツになっています。こんなに文具をアピールしている文房具屋さんのホームページは見たことがありません。
ただ、今回はそれはどうでもよく、ラミネート加工をしてもらえるのかどうか、またカラー印刷もしてもらえるのかも知りたかったのですが、ホームページでは確認できませんでした。
しかし、麻布十番商店街のホームページにはしっかりとラミネート加工も取り扱っていると書かれてありましたので、お店まで行ってみることにしました。

「文房具のながとや」ホームページ

文房具のながとやは麻布商店街にありました。ブックルックチーム 麻布オフィスから徒歩8分、麻布十番駅からだと5分くらいです。
タリーズコーヒー、スターバックス、豆源、バクテーのお店、セブンイレブンを通り過ぎていきます。

文房具のながとや

まず店内に入ると、入り口付近で踏み台の上に立って商品の補充をしていた女性店員が「いらっしゃいませ」と言いながらちらっと私を見ました。そこで私と目が合うと「何をお探しですか」とやりかけの仕事の手をパッと止め、すぐに踏み台から降りて近づいてきました。

これって当たり前のことのようで、なかなかできる人はいないと思います。
お客様が待っていても作業中の手は止めず、ある程度キリの良いところまでやってしまう人がほとんどです。そして「少々お待ちください」、「ちょっと待ってください」と言われることもしばしばです。

私はこの時点でほとんど「文房具のながとや」のファンになりかけてしまいました。

文房具のながとやの店内の様子。多種多様な楽しそうな文具が陳列されている。

その女性にカウンターまで案内され、担当の男性を紹介されました。
そこで私がやってもらいたいことを説明すると、男性店員は「はい、できますよ。データをメールで送ってもらえますか」と言いました。
私は「あの、USBメモリにデータを入れて持ってきてるんですが、これでもいいですか」と聞くと、「もちろんです、大丈夫です」と。
そしてUSBメモリを渡すと男性店員は「どのデータですかね?ちょっとこちらまでお願いします」とカウンターの中まで入ってくるよう私を促してました。
するとカウンター入り口のすぐ横にある机で作業している別の男性に「ちょっと片付いていないですがどうぞ」と言われました。

私は最初に出会った女性店員によって心を開かれてしまっているので、USBメモリに入っているどのファイルを印刷してもらいたいのか説明した後、気安くその別の男性と雑談をして待ちました。
70年くらいの歴史ある文房具屋であること、ホームページをリニューアルしたばかりであることなどを知りました。
カラー印刷とラミネート加工を2枚やってもらって1000円くらいでした。それだけなのに話しやすく、とても居心地のよい時間でした。もちろん、私以外にも数名のお客様がいらっしゃって暇なわけではなかったのに。

文房具のながとやの店舗前では、風車や福袋が並べられていた。

ちょうど娘の誕生日が近かったので、ホームページで紹介していた文房具も購入して「文房具のながとや」を後にしました。

麻布十番は新旧混在する街です。 大規模マンションが建ち移り住んでくる人たち、六本木ヒルズに近く仕事でやってくる人たち、外国人も日本人と一緒に多く暮らしています。古くからいる人たちはそんな新しい人たちに分け隔てなく話しかけてきてくれます。とても気さくな街です。
三幸園(焼き肉店)の前でランチメニューを見ていた時に「焼肉丼がいいよ。8割の人が焼肉丼だよ」とおばあさんに助言をもらったこともあります。
また子どもたちが多く、のどかさも感じられます。
都心にあってとても不思議な空間です。

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「マーケティングの勉強をしようと思うのですが」「マーケティングって何?」

有志が集まってマーケティングについての勉強会を開催しました。業務終了後でお腹もすくので、あらかじめ、おにぎり、サンドウィッチ、お菓子などを買いだしてきました。

・・・ちょうど1週間前、若手くんが「マーケティングの勉強をしようと思うのですが」と私のところへ相談に来たので、「マーケティングって何?」と聞き返しました。
マーケティングのことを勘違いしていたら間違った勉強になってしまうからです。
マーケティングというと広告や宣伝をすることだと思っている人も少なくありません。全然違うということではありませんが、プロモーションである広告や宣伝は、マーケティングのほんの一部に過ぎません。

マーケティングとは諸説ありますが、顧客にとって利益が出るようにニーズを満たすことです。しかも、競争優位に立つためにはユニークにニーズを満たすことが不可欠です。
ドラッカーは、売らずに売れるようにすることであると言っています。また顧客を創り出すことだとも言っています。
米マーケティング協会は、交換を生み出すためのプロセスであると言っています。

プロモーションはマーケティングのフレームワークである4Pの内の1つです。
4Pとは、製品(Product)、価格(Price)、流通・提供方法(Place)、広告宣伝(Promotion)ですが、これらを組み合わせてマーケティングを実施しようというものです。

さて、私の質問にちょっと驚いた顔をした若手くんに私はさらに畳みかけました。「コトラーは知っているよね?」
わからないということなので、オフィスの本棚にコトラーの本があるからそれを読んだらいいよ、と勧めました。
コトラーは現代マーケティングの第一人者。この人の本を読まずしてマーケティングの何を理解できるだろうか!ということで、社内に知らない人もたくさんいるだろうから、勉強会の開催を提案しました。

教科書は、「コトラーのマーケティング・マネジメント 基本編」。

1冊まるまるやると大変なので、「第1章 21世紀のマーケティング」を読んでプレゼンしてもらうことにしました。
これからマーケティングの勉強をしたいというのであれば、第1章ほど重要なところはありません。

目次をみると・・・マーケティングの役割、市場に対する企業の方針、ビジネスとマーケティングはいかに変化しているか、マーケターの反応と軌道修正、といったことが書かれてあります。

みんなで勉強会をしようと提案したときには「えーーー」と、ネガティブな反応をしていた若手くんですが、相当しっかりとしたプレゼン資料を作ってきており、ヘルシアの事例を引っ張ってくるなどわかり易く説明をしてくれました。
しかも、一方的な説明ではなく、参加者に問いかけながら一緒に考えるスタイルを取り、勉強会参加の経験価値も高める工夫もしてました。
参加者も自らた提供する価値について考えるきっかけとなったようで、第1回目 マーケティング勉強会は成功でした。

次は第2章以降と、ケラーですね。

パソトーーク 開催

あの大人気番組「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク」(テレビ朝日系)を模した「パソトーーク」を開演しました!
パソトーークとは、パソコンオタクがパソコンの誕生からWEB時代までの変遷をトークする。ブックルックチームのトレーニング プログラムの1つです。
今回は、パソコン オタク3名(4名のはずでしたが、急な仕事のため3名に)をスピーカーに、想定を超える20名余りが観覧しました。

今回は、マーケティングが大成功。セールすることなくあっという間にチケットが完売しました(本当はチケットはありませんが)。
マーケティングの4Pは次の通りです。Product:今も変わらないパソコン昔話、Price:ゼロ円+軽食&アルコール類、Promotion:メール告知のみ、Place:ライブ&体験。

パソトーーク
■※■※ パソトーーク ※■※■

日進月歩のIT業界?!
しかし、実は!今のコンピュータが誕生してから約70年、ほとんど変わっていません!
だから日々新たなテクノロジーが発表されているように見えますが、実は全部昔からある技術の延長線上にあるのです。
だからコンピュータに精通していると言われる人たちは、昔取った杵柄で最新情報もやすやすと自分のものにしているのです。

ということで、昔を知れば、今が分かる!話をします。また、パソコンを分解して解説するコーナーもあります。
これで、お客様との会話にもIT業界の一員としての深みが増すこと間違いなし!と思います。

時間:2016/12/13(火) 18:45会場 19:00開演
場所:調布No.1のシステム開発会社 (株)ブックルックチーム本社
出演:鯉沼さん、野口さん、覚張さん、鈴木さん(司会:小山内)

*軽食、アルコール類を準備しています。

小山内

今回の「軽食」は、サブウェイのサンドイッチ。野菜が中心なのであっさりとしていて大好評でした。
開演前の腹ごしらえ。

パソトーークで用意した軽食。サブウェイのサンドウィッチは大好評!

パソトーークで用意した軽食。サブウェイのサンドウィッチは大好評!

ビール片手にサブウェイのサンドウィッチをほおばる。

ビール片手にサブウェイのサンドウィッチをほおばる。

パソトーークの内容は、コンピュータが軍事目的で開発された1940年代から始めました。

パソコンオタクが技術自慢を披露

パソコンオタクが技術自慢を披露

当時は、ABC、コロッサス、エニアックなど開発されましたが、いずれも汎用性に乏しく、何でも計算できるというものではありませんでした。
ちなみに、当時は今のような机の上に乗るサイズではなく、一部屋がまるごとコンピュータでした。

そんな中、1949年に現在使われている汎用的なコンピュータが完成しました。
ノイマン型コンピュータです。
アメリカのジョン・フォン・ノイマンが1946年に提案した方式ですが、初めて完成させたのはイギリスのチームでした。

ノイマン型とは、プログラムを記憶装置に格納して、順次に読込実行する、というものです。
五大装置のもとになっています。入力、記憶、制御、演算、出力。

その後・・・
1960年代 コンピュータ同士をつなげるネットワークが開発
1970年代 オフコンの普及
1980年代 TCP/IPが標準化
1990年代 Windows 95によりパソコン+インターネットが普及
2000年代 iPhone発売→スマホの普及
2010年代 クラウド・コンピューティングの普及 

インターネットが広がる直前には、ニフティサーブといったパソコン通信があり、日本中にアクセスポイントがありました。
インターネットはダイアルアップ接続から、ブロードバンド、光へと変遷。

ということで、何十年も前からコンピュータに携わっている人たちからみたら、これらは一連の流れであって、新しいものはほとんどないのです。

パソコンとの出会い

パソコンオタクたちからそれぞれのパソコンとの馴れ初めを語ってもらいました。
1980年代にミニコンでプログラミングしテープに保存していた者や、PC-98を使っていたがハードディスクがAドライブだったとか、15インチのノートパソコンで256階調のモノクロだった!など、今ではもう見掛けないオタクとも言える話題に場内は湧きました。

PC/AT互換機

意外なことがありました。
冗談で「PC/AT互換機を使ったことのない人、手をあげて」と言ったらチラホラと数名が手を上げました。
「!? PC/AT互換機を知らない人がいたとは!」
パソトーークは本当に意味があったと実感した瞬間でした。
いまやパソコンはPC/AT互換機であることは当たり前で、今さら「これはPC/AT互換機のパソコンです」などと言う必要性がないから当然かもしれません。

パソコンオタクたちが見たらワクワクするマザーボードの写真を使って、BIOS、CPU、メモリソケット、バス、ビデオプロセッサーなどの役割や動作について解説しました。
その終わりに近づいたところで1つ質問が
「そもそもマザーボードって何ですか?」

「?! まさか、マザーボードを見たことのない人がいたとは!」
パソトーークの偉大さを実感した瞬間でした。
そこで、その辺にころがっていたパソコンを持ってきて分解して中を見せることにしました。

パソコン解体

パソコンの筐体を開け、実物を20人が覗き込みました。
「これがマザーボード」
「これがビデオカード。PCIバスにささっている」
「これがCPUの冷却ファン。外すとCPUが取り出せます。ほら。」
「これがメモリ」
「マザボードに刺さっているすべてのケーブルを外して、パワーサプライを取り出します。」
「これがハードディスク」

1つ1つ外していきました。

パソトーークでパソコンを分解しながら、BIOS、CPU、メモリなどを解説しました。

パソトーークでパソコンを分解しながら、BIOS、CPU、メモリなどを解説しました。

OS(オペレーティングシステム)

1970年代のデジタルリサーチ社のCP/Mに始まり、IBMのPC-DOS、マイクロソフトのMS-DOS、Windows 3.1、Windows 95・・・と歴史を辿りました。
マイクロソフトのMS-DOSやWindows 95の開発秘話を紹介し、仕事におけるヒントを見出しました。いかに実行力やスピードが重要か、私たちのESOTの有用性を裏付ける話題に発展しました。

Symbianがずっと以前からありましたが、iOSとAndroid に代表されるようにパソコンOSからモバイルOSへと移行している今の状況を語りました。
今や、業務システムもWEBシステムが当たり前になるほど、WEBの時代に入っています。

もうここでで夜9時を過ぎていました。
しかし、今日のパソトーークで最も聞いて欲しかった内容、またみんなが聞きたいであろう内容が最後に残っていました。
見渡すと、出演者も観覧者もまだまだいけそうです。

インターネット

TCP/IPプロトコルでつなげられた世界中のホストが、どのようにしてレイヤー毎に通信しているかを解説しました。
「物理層で通信できていれば、ネットワークカードのランプが点灯します。」
「pingが通れば、インターネット層まで通信できているということです。」
「すべてのホストにはIPアドレスが必要です。IPアドレスは動的にDHCPサーバーによりリースされます」
また、DOSプロンプトで ipconfig /all を実行し、物理アドレス、IPv4、IPv6、DNSサーバー、DHCPサーバーなどを改めて解説しました。

インターネットはそれだけで十分に範囲の広いテーマです。次回のパソトーークで取り上げてもいいな、と思いました。
ipconfig /all コマンド

ということで、大盛況に終わったパソトーークでした。
会場の片づけをして、そのままみんなで日本酒のおいしいお店「魚の飯」に直行しました。

ユニークに満たすニーズ (by 嶋口先生)

今日は嶋口先生の戦略的マーケティングでひとつ気づきがあった。

日清食品の即席麺の米国進出を題材にしたケースメソッドを行った。
まず最初に進出すべきかどうかという問いに対し、80%の人が進出するという決断を下した。
さらに進出する場合のポジショニングをどうするかという問いに対し、70%の人が市場が存在しない新カテゴリでいくという。
よく周りを見ていると、進出するという人は新カテゴリで、進出しないという人はもし進出するなら既存市場にポジショニングするという。
つまり、進歩的な人と保守的な人に分かれたのだ。中間に位置した人は5%くらいだった。
私は新カテゴリで進出するという完全な進歩派だった。
後で考えれば確かに進出することはいくつかの高いハードルが存在した。だからこそ、ポジショニングは既存市場にして比較的楽にいく方法を検討してもよかったかなと思った。

家に帰ってから思い出した。以前、マイナスイオンを発生するソックスの販売を検討したことがあった。いろいろ試してみたけどまったく売れなかった。それで当時は、マイナスイオンの衣料という市場はなかったので、まず市場を作るために莫大な広告費用が必要だと気づいた。
ソックス(靴下)という市場はあるのだから、そこで贈答用というコンセプトでいけばまだ可能性はあったかな。
どうも私はepoch-makingなことをしようとしてしまう傾向がある。だから堅実だとおもう手法を追求するように心がけてちょうどいいのかもしれない。(同じクラスの人たちも同じだ。気をつけよう。。。)

最後に、結論のようなものが出たところでちゃぶ台をひっくり返すようだが、実際には日清食品ははじめ新カテゴリで進出して失敗したが、最終的に成功を納めた。失敗があっての成功だったのかもしれない。そう考えれば、失敗できる範囲内で失敗して経験を積むことこそ、大切なのかもしれない。