小山内 裕

ついに?「今日熱があるので会社を休ませてください」 どうする?「先日会った友人が熱が下がらない、と言っています。」

ブックルックチームの新型コロナウイルス感染が疑われる場合の対応策のご紹介です。

「熱があるので会社を休ませてください」

先週の月曜日、会社に行くと「熱があるので会社を休ませてください」と書かれたメールが届いていました。
新型コロナウイルスの蔓延が危惧されるこの時、こんなメールを受け取ったら誰もが動揺するでしょう。しかも、同じチームのメンバーによると前の日に咳を多くしていたとのこと。
その同じ日に別のメンバーも発熱の症状があるので休むと連絡がありました。
誰もが「大丈夫か!?」と戦慄が走りました。

簡単には新型コロナ判定のPCR検査をしてもらえない現実があるため、陰性であることを証明できません。そもそもPCR検査は陽性であることがわかっても、陰性を証明するには不十分だとか。
どうしても出社しなければならないメンバーの場合、体調が回復したとしても、どうするか、リスクをとって自分達で判断しなければならないのです。

風邪の症状がある場合の対応

体調不良が認められた場合、その改善後も一定期間の休養期間を設け、社内担当者の承認を得てから出社できる、という運用を行うようにしました。

体調不良なら休養をとる、無理しない

発熱などの風邪の症状に限らず、体調不良が認められる場合は会社を休んでいただきます。
症状だけでは新型コロナウイルス感染の可能性有無を医療の素人である私たちが判断できないためです。

体調が回復したからといってすぐに出社しない

その後、体調不良が改善されても、改善した翌日から5日間継続して休んでいただきます。
これは次のような事例が報告されているためで、慎重に判断すべきと考えるためです。
・新型コロナウイルス感染の疑いはないと医者から診断され、よって感染有無の検査が行われず、治ったと思っていたら数日後に具合が悪くなって検査したら感染していた。
・熱が出たが翌日には下がり、味覚嗅覚障害もなかった。しかし5日後に再度発熱し、検査したら新型コロナウイルスに感染していた。

出社の可否は自分で判断しない

出社には会社(管理部)の承認が必要です。
休養期間が経過した翌日、電話またはメールにて担当者に体調について報告していただきます。
担当者は、体温や体調を確認します。
また、咳、鼻水、鼻づまり、のどの痛みや違和感、たん、倦怠感、頭痛、めまい、下痢、胸の痛みがないかを確認します。

出社の承認が得られたら、翌日から出社できます。

「先日会った友人が熱が下がらない、と言っています」

社内でこんな話を聞いたら、思わず一歩後ろに下がってしまいます。
もしかしたら今目の前にいるメンバーが新型コロナウイルスに感染しているかもしれないのですから。
「告白」してくれたメンバーには別室に移動してもらい、チャットで状況を確認しなければなりません。

3密の有無を確認

感染しているかどうかは判断ができないので、感染リスクの高い行動を避けたかどうかを確認します。
「3密に当てはまりますか」という質問の回答には個人差があるでしょうから、客観的に判断できることを訪ねます。「会った」というのがすれ違って挨拶をした程度なのか、食事を共にして数時間一緒にいたのかによって判断が変わります。

経過日数を確認

会ってから何日してから発熱したのか、と会ってから何日経ったかを確認します。
会った直後に発熱した場合、感染の可能性が高い方に針は触れます。反対に最後に会ってから2週間経過している場合は感染の可能性は極めて低いでしょう。

感染可能性の判定

感染の可能性と、会社としてどの程度のリスクをとるのかを判定するしかありません。
最大限リスクを避けるのであれば、3密に抵触する可能性があると言えるならば、最後に会ってから2週間経過するまで自宅待機を命じなければなりません。
2週間とは、感染してから発症するまでの最長といわれている期間です。

ただ、これは非常に難しい判断です。
感染するような行動を一切とっていないのに感染するケースもあるようです。だからといってすべてを疑い出したら、、、
本人と十分な話し合いを持つ必要もあるでしょう。

絶対にあってはならないのは、社内に感染者が入ってきて感染が広まってしまうことです。たとえ判断を間違え、感染者が入ってくる事態になっても感染しないような二重、三重の対策をしておくことも必要です。

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東京都 市区町村別 コロナ感染者数データ参照上のご注意

コロナ感染者データ分析の狙い

新型コロナウイルス感染について、「正しく恐れる」「正しく行動する」ためには個人個人が考え、決断し、行動することが必要不可欠だと考えています。

次に、社会全体が「正しく恐れる」「正しく行動する」ためには、個人個人の行動だけでなく、社会を構成する人々における情報の非対称性をなくすことが必要です。
さもなくば、ネットの噂に翻弄されたり、声の大きな人の間違った意見に流されてしまったりと不幸な結果を招いてしまいます。

敵(新型コロナウイルス)にはリーダーはいません。傭兵的に1つ1つのウイルスが持てる能力を最大限に発揮しながら活動しています。
そんな敵の攻撃に政府など中央の指示を待って行動していたら対応は間に合わないでしょう。個人や地域単位の特性に応じた行動変容が必要でしょう。そのためには、正しい情報を持って、考え、決断し、行動することだと考えます。

補足:情報の非対称性による弊害について「新型コロナウイルス 東京都 市区町村別 感染者数 分析」も参照してください。

データはだいたいを表しています

東京都から発表されたデータで、「東京都ホームページ 報道発表」を引用しています。
「都外」、「調査中」は該当自治体が不明のため含んでいません。
毎日発表される都内患者数と、その日の市区町村別患者数の合計は一致しません。市区町村別患者数の合計の方が少ないです。

東京都内で検査を行ったものであり、他の道府県で検査が行われた都民については含まれておりません。
八王子市ホームページより)

各市区町村でも同様に公表していますが、東京都の発表と数字が一致しない場合があります。
例えば、練馬区では住民基本台帳登録者のみを集計しており、都外発生(他県で検査を実施)を含みます。
練馬区ホームページより)

各市区町村ごとの新型コロナ感染に関する情報

居住または仕事などで行き来する市区町村の情報はこまめにチェックしましょう。東京都発表のデータはそれに比べたらおおざっぱです。
以下に各市区町村の新型コロナウイルス感染に関するホームページを紹介します。

区部より市部での感染拡大が目立ってきた(東京都 市町村別感染者数データから)

東京都が発表しているデータをもとに、市区町村別に新型コロナウイルス感染の増加率を分析してみました(2020/4/7~4/14)。
それまでは区部での感染拡大が顕著でしたが、市部での広がりが目立つようになってきました。

東京都の新型コロナウイルス感染者数について、1週間前と比べて増加率が1.4ポイント下がりました。しかし、まったく油断はできません。これは偶然でしょう。
3月31日 521人
4月7日 1,338人( 3月31日から 2.6倍)
4月14日 2,319人(4月7日から1.7倍)

なぜならば、3月最後の日曜日は都内は朝から雪が降ったため、外出する人が少なかったことが幸いしていると思われるからです。おそらく、雪が降り続けない限り感染の拡大率は下がらないのかもしれません。

さて、東京都の市区町村別の新型コロナウイルス感染者数を見ていきましょう。

ゼロから発生した市区町村

国分寺市、国立市、多摩市は、ここまで感染者ゼロで頑張ってきたのですが、とうとう発生してしまいました。
残るは、福生市、日の出町、奥多摩町、楢原村、諸島部です。周りの市区町村から感染者がやってこないことに期待したいです。

この1週間、増加率の高かった市区町村

冒頭でも述べましたが、東京都は降雪のために全体の感染者の増加率が下がったにも関わらず、増加率を高めた市区町村もありました。
この中で今後注意が必要なのが、文京区と墨田区です。人口1万人あたりの感染者数が1人を超えています。
府中市(0%→1300%)
清瀬市(0%→500%)
立川市(0%→300%)
東久留米市(100%→200%)
東村山市(0%→200%)
文京区(100%→188%)
江戸川区(100%→169%)
墨田区(120%→155%)

市区町村別の新型コロナウイルス感染者の増加率(4月7日から14日まで)

行くべきではない市区町村

1週間前から相変わらず、人口1万人に占める感染者数の多い市区町村です。
港区(6.24人)
新宿区(5.09人)
渋谷区(3.13人)
目黒区(2.56人)
品川区(2.33人)
台東区(2.32人)
中央区(2.31人)
世田谷区(2.23人)

人口当たりの感染者数マップ

3月31日から1週間ごとに、人口あたりの感染者をマップで表しました。

人口1万人あたりの新型コロナウイルス感染者数(2020/3/31)
人口1万人あたりの新型コロナウイルス感染者数(2020/4/7)

※本データの参照にあたって、「東京都 市区町村別 コロナ感染者数データ参照上のご注意」をお読みください。

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新型コロナウイルス 30歳代と接するときは気をつけろ!

東京都の新型コロナウイルス感染者の属性を分析してみました。
まず、20~50歳代の感染者が飛び抜けて増加していることがわかります。
次に、ピンポイントで対策するのであれば、30歳代の感染防止策が必要でしょう。30歳代は同年代の間で感染を広げており、次に20歳代へ感染を広げる可能性があるのではないかと思われます。

1月下旬に武漢からやってきた男女3人の新型コロナウイルス感染が発覚してから約2週間の沈黙の後、70歳代を中心に感染が広がりました。
次に50歳代へ広がり、3月下旬には40歳代が一番多くなりました。

4月に入ると40歳代と30歳代が高い増加率で均衡を続けますが、まもなく30歳代が飛びぬけ最も感染者数が多くなりました。

30歳代はトップに立つとその勢いを増し、圧倒的な地位に就いたように見えます。
ここまでを見ると、社会の中で接する年代へ感染しているように見えます。年代の高い人から低い人へと順に感染が広がっていったことが推測されます。

この順番に従えば、次に注意すべきは20歳代の方々です。
特に30歳代の人と接する場合は、これまで以上に感染しないように注意が必要です。

東京都の年代別の人口で見れば、30歳代が198万人で40歳代が226万人です。30歳代は40歳代よりも1割少ないのに、感染者数では1割多くなっています。
30歳代は新型コロナウイルス感染者のリーダーです。
30歳代の方は自覚しているよりもっと慎重に行動すべきと言えるでしょう。
ここまでくるときっと30歳代同士で感染し合っているのではないでしょうか。
また、50歳代から40歳代へ、40歳代から30歳代へと感染が広がったように、次に感染者数が増加した30歳代から20歳代へと感染が広がるリスクがあります。

そして、20歳代に広がれば次に10歳代も感染リスクが高まります。
今ここで、30歳代を食い止めることが大事でしょう。

出典

東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト「 都内の最新感染動向 」
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

東京都の統計
https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/juukiy/2020/jy20q10701.htm