2014年 3月 の投稿一覧

プロフェッショナルとは「やりたい、やれる、望まれる」人

プロフェッショナルと一緒に仕事をすると、脳内物質ドーパミンがどんどん出てくる。
まさに「スゲー!」と興奮する。物凄い達成感を味わえる。
そしてまた快楽を得るために仕事をしたくなる。

私はそのように仕事をし続けたいと思っている。
そこで「プロフェッショナルとは何か」という質問をチームメンバーにも投げかける。

プロフェッショナルとは、「やりたい、やれる、望まれる」人だ。
やりたい仕事があり、それをやれる能力があり、他人からその仕事をやって欲しいと望まれる人だ。

私のブログの中で最もアクセスの多い記事がある。
それは「仕事が空回りするとき」。
たくさんの人がgoogleから「仕事 空回り」で検索してやってくる。
本人や一緒に働いている人のことで悩んでいる、あるいは困っているんだな、と思う。

実は、「やりたい、やれる、望まれる」とは、表現が違うが「仕事が空回りするとき」で書いた内容と同じである。
それは「やりたいこと、やれること、やらなければならないこと」であり、この3つの重なりが小さい人が空回りしているのである、というもの。
空回りしているうちはどんなに優秀な人でもプロフェッショナルからはほど遠い。

「やりたい、やれる」まで届いている人は割といる。たぶん全体の6割。扱いに困る「やりたくないけど、やれる」という意欲のない人もこの中に含む。

けれど、最後の「望まれる」まで満たしている人は2割だろう。
「ものすごーく望まれる」ところまで達している人は、全体の5%よりも少ない。2%未満ではないだろうか。

就職面接や社内での自己評価を聞くと「私はやれる=100点」を基準に採点する人がほとんどではないかと思う。
プロフェッショナルとしては、「私は意欲的にやる気があり、それに応じたスキルがある、さらにお客様からやって欲しいと望まれている=100点」を基準に自己採点する人は、プロフェッショナルの指向性が非常に高いと思う。

今回このテーマでブログを書こうと思った出来事が立て続けにあった。

1つ目は、採用面接でのことである。
自分のやりたいことだけを話す人がいた。明らかにやれるレベルではないのに。
だから、「やりたいことは分かった。だけどできない内からその仕事を任せることはできない。その内スキルアップしてできるようになったらお願いするかもしれない。さて、今、別の仕事がある。」と話した。
「やりたい、けど、やれない、だから望まれない」状態である。
最初はやりたいものではなくても、コツコツと目の前にある仕事に取り組んだら、きっとすごく成長すると思える人だっただけにもったいないと思った。

2つ目は、ITシステムを理解したいと思い、プログラムを勉強したらプログラミングできるようになり、その内ITグループのリーダーをやって欲しいと言われその職に就いたという人の話を聞いたことである。
本業の傍ら自分でコツコツと勉強したとのこと。やれるようになったんだからもともと才能があったのだろう。
でも、プログラムを書ける人は他にもただろうに、また本人は「プログラムはちょっと書けるだけだ」と話していたので、ITグループのリーダーをやって欲しいと望まれたのには、別の要素もあったに違いない。

3つ目は、多摩大学大学院 田坂先生の『「やりたい仕事」を引き寄せる人生の法則』を目にしたことである。

私がこれまでに出会ったプロフェッショナルそのものである。
仕事の研究をし、仕事の意味を考え、仕事の彼方を見つめている。
「望まれる」人はこういう人だ。

本当に彼らは地味で単調な作業を厭わない。
スキルがあるからと言って「俺はもっと生産性の高い仕事だけをやりたい、やるべきだ」というところからはスタートしない。
必要があれば、単調な仕事を何時間でも面倒くさがらずに、当たり前にやるのである。
手順書を作れば未経験の人でもできるような作業でも、目的達成のために自分でやり遂げるのである。
例えばデータ量の多いデータベースで、チューニングのためにインデックスの再作成をすることがある。
インデックスの再作成中はパフォーマンスが落ちるので、利用者のいない夜の時間に行う。
100個以上あるテーブルを1つ1つ順番に作業を進める。
あらかじめスクリプトを書いて準備しておくので、その作業のほとんどは待時間になる。
それでもこの単調な、誰でもできそうな作業を慎重にやるのである。
間違いなく予定通りに進む保証がなく、少しの狂いが大きな悪影響を及ぼすことも想定しているからである。

これがもう1つ、プロフェッショナルの条件である。
絶対にミスを犯さないことである。
約束したことは必ず、完璧にやり遂げるのである。
ゴルゴ13の世界である。
ミスをしているうちはプロフェッショナルではない、と言いたいところだが、人は誰もが間違える。
慎重には慎重を重ね、ミスをしないための手間と時間を惜しまないことである。
ミスをするにも内的要因と外的要因があるだろう。
内的要因は自分の努力で払拭できる。外的要因は可能な限りの予知と不測の事態を想定して目を光らせておくしかないだろう。
つまりは、コツコツと地道な作業を行い、ミスを犯さないために細心の注意を払う。そこには「俺はできる」という慢心はない。
そしてそれがまた成長につながる。

プロフェッショナルは「やりたい、やれる、望まれる」人である。
望まれる人は、仕事を研究し、仕事の意味を考え、仕事の彼方を見つめている。
ミスは絶対に犯さないから安心して任せられる。

プロフェッショナルであり続けるためにも、私は自分自信を毎日見直す。

タンザニアでの通勤風景

このような光景はタンザニアに限らないでしょうが、タンザニアの朝夕の交通渋滞は酷いです。普段10分くらいで行ける距離でも60分以上かかる場合もあります。

渋滞の原因は、まだ道が狭く、少ないからなんでしょうね。
だから裏道を行くこともありますが、そんなに変わらないような気がします。

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信号があっても誰も守らないのも渋滞の原因でしょう。
横方向の車が交差点をふさぎ、縦方向に進みたくても進めない場合もあります。
また、渋滞の時間帯には警察が交差点に出て誘導するのですが、15分間変わらない手信号もあります。

余談ですが、タンザニアの人の運転は荒いと言いますが、中国に比べたら超優しいです。

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仕事の約束など時間通りにどこかに行きたい場合、車での移動は渋滞の時間帯を避けるしかないですね。

アフリカ タンザニア 犯罪被害

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タンザニアに限らないですが、ひったくり、すり、強盗には注意しましょう。
特に海外では目立ちますから狙われやすくなります。
タンザニアのダルエスサラームの人によると、特に狙われるのは女性が圧倒的に多いようです。
タンザニアの会社で働く日本人女性の体験談を紹介します。

仕事を終え、会社の近くの道を歩いていると、2人乗りのバイクが後ろからやってきて、自分の横スレスレを通り過ぎて行きました。
「何?変?」と思い警戒すると、少し前で止まりカチャカチャと何かやっていたので、「バイクの調子が悪いからすぐ横を通ったのだな」と少し安心しました。
そしてそのバイクの横を通りすぎて前へ行くと、また後ろからやってきて、自分の体の横スレスレを通り過ぎ少し前で止まりました。
先ほどと同じようにカチャカチャとやっているので、「やっぱりバイクの調子が悪いんだ」と思い完全に警戒を解いてしまいました。
またまたそのバイクの横を通り過ぎて少し行くと、先ほどと同じく自分の横スレスレを走ってきた、と思ったその瞬間に持っていたカバンをひったくられた、ということです。

泥棒は、相手を試しながら、そして油断させるために何度も横スレスレを通り過ぎたんですね。

会社のそばで、人通りも決して少なくないところだったこともあり、油断してしまったんですね。
基本的なことですが、かばんは道路と反対側に持つ、車やバイクのそばを歩かない、ということでしょうか。
あと毎日同じ時間に同じ道を歩くのも狙われやすいので、道や時間を変えるなど工夫が必要ですね。
当然夜の外出も控えた方がいいですね。

アフリカ 本当にいる吸血鬼、毎年たくさんの人が犠牲に

吸血鬼に血を吸われ死んでしまう。。。

アフリカにいる吸血鬼はドラキュラではありません。
蚊、です。マラリアを持った蚊。

マラリアに感染した場合、早期に対処しないと短期間で重症化し、死に至ることもあります。
マラリアは種類によりますが、2週間から1か月間の潜伏期間があり、その間、発熱や悪寒が定期的にやってくるそうです。
疑わしいときはすぐに病院に行って薬を飲みましょう。

年間2億人以上が感染し、約80万人が死亡しています。特にタンザニアのある東アフリカでの報告が多くなっています。

マラリア原虫を持つ蚊に刺されて感染しますから、蚊にさされなければよいのですが、いたるところでたくさん飛んでいます。

私と蚊の戦いです。
タンザニアのホテルでは、部屋のエアコンを消しても寒くて眠れなかったので、5階だから大丈夫だろうと窓を開けて寝ようとしましたら、耳元でプーンという音。
蚊と頭脳戦を繰り広げ、1時間後にようやく退治したこともあります。

たぶん、どこかに穴が開いていて外と通じているんだろうと思います。
あるオフィスでは、毎朝行くたびに10匹くらい蚊がいるところもありました。
私の目の前を通り過ぎるたびに1匹ずつやっつけていきました。
タンザニアの人たちも、マラリアは怖いと言い、刺されないようにとても気を付けています。

特に気を付けたいのが、長い間水たまりになっているところです。ボウフラがわき、蚊がたくさんいます。
その他、放置された水の入ったバケツがあるところも危ないです。
マラリアの予防薬もあります。
多分マラリアの種類により効く効かないがあるようですが、タンザニアでは、マラロンという1日1回飲む薬を勧められました。

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さて、マラリアの犠牲者のほとんどは5歳未満の子どもたちです。
水たまりを好んで遊びますし、蚊が寄ってきても気づかなかったりと、子どもたちは蚊に刺されやすい状況です。
また、感染してもお金がなかったり、マラリアであることが分からなかったりで、病院に連れて行ってもらえないことも死亡に至る原因と言われています。
死ぬことはなくても脳に障害を持ってしまうことも高い確率であるようです。

まずは、アフリカの親たちが、私たちも、マラリアに対する正しい知識を持つことが必要でしょう。
そのために私たちができることはたくさんあるはずです。
アフリカでのビジネスを通して貢献していきたいと思います。