今日は誰のハッピーバースデー?

先週末、私は誕生日を迎えました。

もう何十回もやっているから、特別にどうという気持ちもないし、感動もないし、行動もありません。

しかしながら、妻の計らいでショッピングに行き、夜は自宅で食後にケーキが用意されていました。

200円くらいの小さなケーキにローソクを立て、子どもたちと分け合って食べました。

私は一口か二口食べられれば十分だし、子どもたちも1歳と3歳なのでそんなにたくさんは要らないからです。

さて、その夜、子どもたちが寝る前、3歳の娘に私は尋ねました。

「今日は誰のハッピーバースデーだったのかな?」

娘はこう答えました。

「パパとむっちゃんのハッチーバースデー」

むっちゃんとは、自分のことです。
そう、その通りなのです!
私のハッピーバースデーではなく、みんなのハッピーバースデーだったのです。
家族は組織です。それぞれが役割を果たしながら、数多くのプロジェクトを成し遂げていきます。

企業も同じです。血の代わりに、知のつながりをもって、それぞれが役割を果たし、無数のプロジェクトを達成すべく努力を続けます。

組織の誰か1人でも欠ければ、それは営利の損失だけではなく、メンバーの心にも欠損が生じます。

「あなたがいてくれてよかった」

「あなたが生まれてくれてよかった」

と、その人の誕生日はみんなにとって幸せを確認する日なんですね。
ハッピーバースデーの朝、私が寝ていたその横でむっちゃんは「ハッチ バースデー トゥー ユー、ハッチ バースデー トゥー ユー、ハッチ バースデー ディア パーパー」と独り言のように歌っていました。

むっちゃんにとってハッピーな日の始まりだったわけです。

感謝を最初に言う文化

先日、サーズに立ち向かうWHOの医師たちの再現ドラマをテレビでやっていて、それを見ていて懐かしくなり、またいつかその環境に戻ろうと「少しだけ」心に決めました。

といっても私がWHOで働いていたわけではありません。
そのテレビでは国境を越えて医師たちがメールでコミュニケーションを取っている姿が映し出されていたのですが、どきどき映されるメールの冒頭には必ず感謝の言葉が書いてあるんですね。

私もつい数ヶ月前まで、まさにグローバルな環境で働いておりまして、人種も国境も越えてコミュニケーションをとりながらやってました。
アメリカ人、イギリス人、フランス人、マレーシア人、中国人がメインでしたが、会ったときだけではなく、電話でもメールでも、必ず最初は感謝の言葉から始まるんですよね。

正直に言うと、これは仕事をうまく進めるためのスパイスであることを意識してやっていました。
考え方、環境、経験(一言で乱暴に言ってしまえば「文化」)が違いますから、理解を得るにはいつも相当苦労します。十分に論理的でデータの裏づけもないとすんなりとは進みません。
でも、「心」の部分は別でした。感謝の言葉、相手を讃える言葉ひとつで、比較的早く同じレベルに持ち上げることができました。
お互いそうだったと思います。中長期的に自分の仕事に貢献してもらうためには普段からの感謝の言葉は必須といえました。

I appreciate your efforts.
Thank you for your contribution.
I’m really happy, you did…
The action you toook improved …

いろいろありますね。こういったメッセージは本当に大切ですね。
メッセージを送ることでこちらも心地よいですし、それで逆にメッセージを受け取ることでまた嬉しい。

最後に、私が注意していたことの1つに、明確に、何に感謝しているのか言うことでした。
ただ単に「いつもありがとう」ではなく、「~をしてくれて、こういう結果がでたね。ありがとう」ということでした。

日本語でも十分にできることですから、心新たに気をつけたいと思います。