2006年 5月 の投稿一覧

私自身のイノベーション・プロセス

今度の火曜日にMBAのクラスでプレゼンをします。
ただいまその資料作成がほぼ終わりました。

5連休ももうほとんど終わりです。休日中にガーと進められると甘く考えておりましたが、かわいい妻と子にせがまれ結局毎日外出しております。
1日の内に10分、20分とちょこちょこと本を読む時間はありますが、集中してできる時間は、子どもを風呂に入れ終わり夜12時過ぎから3時くらいまでです。
それが毎日私のゴールデンタイムです。

ちなみに、プレゼンの素材は、ジョー・ティッド/ジョン・ベサント/キース・パビット (後藤晃/鈴木潤 訳) 『イノベーションの経営学』 NTT出版 です。
イノベーションは複雑、不確実でほとんどマネージ不可能だが、それでもいかにしてマネージするか、がテーマ。
1週間くらいかけてようやく読んだところで、関連する次の書籍をあさり、ようやくまとめたところです。
野中郁次郎/紺野登 『知識経営のすすめ』 ちくま新書
原田保 『場と関係の経営学』 白桃書房
伊丹敬之 『場のダイナミズムと企業』 東洋経済新報社

『イノベーションの経営学』は結構おもしろかったですね。私は本当にビジネス書といいますか、経営に関する本を読むことが大好きです。
読んでいるとワクワクしてきます。時々涙が出そうになることもあります。(変ですか?)
経営は、人に深く関わるものです。そしてこういった本は人に関する多くの気付きを与えてくれるからです。。
そしてさらに会社に行って実戦をします。私の理解が深ければ、他の人にうまく理解してもらえますし、うわべだけの理解では他の人にまったく理解してもらえないですね。
MBA取得後は経営ができるようになっていることが目標です。だから机上で学ぶだけでなく、会社の場で実地して、フィードバックをもらいながら実力を身につけていこうと思ってます。また、多摩大学でのクラスや人のつながりも重要なリソースですから、それらを上手に活用していきたいと思っています。これらは家族の理解と支えがあって成り立つものですから、家族は一番にしています。
それが私自身のイノベーション・プロセスですね。

金融資産の運用は、リスクの管理

長年のちょっとしたモヤモヤが解決しました。
「標準偏差」という単語は事あるごとに耳にしてはいましたが、どのように使うものなのかわかりませんでした。
それを簡単に説明すると、正規分布している全データの66%に納まる範囲がわかります。

私にとって興味深かったのは、例えば過去1ヶ月間の株価から明日の株価を予測することです。しかもその的中率は66%(3分の2)です。

二村先生は、「金融資産運用はリスクの管理だ」とおっしゃっていました。株式投資でよく聞くのはポートフォリオを組むとか、長期投資でリスクを軽減するとかありますね。今回は、売買する価格を標準偏差を使って予測してみましょう。

10006299534_s(1) Daily毎の上昇率を算出する
(2) (1)で算出した結果の平均値を算出する
(3) ExcelのSTDEVP関数を使って標準偏差を算出する
そのとき指定する範囲は(1)で算出した結果全て
(4) (3)の結果に(2)の結果をプラス
(5) (3)の結果から(2)の結果をマイナス
(6) (4)と(5)は上昇率なので、前日の株価に掛けて予測値を算出する

統計的に、2/3の確立で(6)の結果の範囲内に納まるといえます。
幅が広いので当然とお思いでしょう。しかしこれは使いようです。買うならばこの下値で、売るならば上値で取引できる
可能性が66%ですから、”うまくいけば”一日で利益が出せるわけです。

10006299542_sでは、コロワイドで試してみましょう。
前日16円値上がりしています。妻にチャートを見せて翌日買うならいくらで買うか聞きましたら、940円と答えました。前日の安値と同じです。
私はカレントが変わった2/23から4/28のデータで計算し、前日の夜に931円を指しておきました。で、実際はどうだったでしょうか。

前場972円まで上げましたが後場に926円まで下げ932円で引けました。高値で買ってしまう、というリスクは回避できたと思います。
どの範囲のデータを使うか、計算した結果をどうみるかはまだまだ訓練が必要ですね。

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