1989年、ベルリンの壁の崩壊とともに社会主義が転換期を迎えた。
それからほぼ20年を経た今、資本主義も大きな転換点に立ったといえないだろうか。
東西対立が示したように、社会主義の成立は資本主義の存在が前提である側面がある。
資本主義と対比することでその長所を強調できた。しかし、知識や情報が自由に国境を越える今、社会主義のほころびの方が目に付くようになってきた。
一方、資本主義についても同じことが言えないだろうか。
やはり、社会主義と対比することでその長所を夢に置き換えることができた。しかし、対比すべき対象がなくなり、自壊への道を歩むしかなかったのだろうか。
実は、ポスト資本主義はもう何10年も前から論じられている。
資本主義の次に来るものは何だろうか、と多くの人々が研究しているのである。
私はサービスドミナントロジックの基本論理にそのヒントがあると思う。