先週末、私は誕生日を迎えました。
もう何十回もやっているから、特別にどうという気持ちもないし、感動もないし、行動もありません。
しかしながら、妻の計らいでショッピングに行き、夜は自宅で食後にケーキが用意されていました。
200円くらいの小さなケーキにローソクを立て、子どもたちと分け合って食べました。
私は一口か二口食べられれば十分だし、子どもたちも1歳と3歳なのでそんなにたくさんは要らないからです。
さて、その夜、子どもたちが寝る前、3歳の娘に私は尋ねました。
「今日は誰のハッピーバースデーだったのかな?」
娘はこう答えました。
「パパとむっちゃんのハッチーバースデー」
むっちゃんとは、自分のことです。
そう、その通りなのです!
私のハッピーバースデーではなく、みんなのハッピーバースデーだったのです。
家族は組織です。それぞれが役割を果たしながら、数多くのプロジェクトを成し遂げていきます。
企業も同じです。血の代わりに、知のつながりをもって、それぞれが役割を果たし、無数のプロジェクトを達成すべく努力を続けます。
組織の誰か1人でも欠ければ、それは営利の損失だけではなく、メンバーの心にも欠損が生じます。
「あなたがいてくれてよかった」
「あなたが生まれてくれてよかった」
と、その人の誕生日はみんなにとって幸せを確認する日なんですね。
ハッピーバースデーの朝、私が寝ていたその横でむっちゃんは「ハッチ バースデー トゥー ユー、ハッチ バースデー トゥー ユー、ハッチ バースデー ディア パーパー」と独り言のように歌っていました。
むっちゃんにとってハッピーな日の始まりだったわけです。