小山内 裕

生きることが社会貢献

社会貢献とは、何か。募金活動ではない、物資の提供ではない、ボランティアでもない。
社会貢献は、する人とされる人がいるが、それは違う。社会に貢献していない人はいない。生あるものは皆、社会に貢献している。
つまり、日常の生活が社会貢献に連なっているのであるが、人の中ではそれだけでは不十分である。

そう考えると、社会貢献は自らの身を削って行うことである。
仕事、家事、研究、勉強、遊びなど、何でも一所懸命やれば、少なからず社会に貢献するだろう。
同時に身を削ることが、自らのパワーの源泉にならなければ継続できないし、楽しくない。

誰もが生きることで社会に貢献することになる。貢献が生きる意味を与える。その貢献を一定のレベルを超えたものにするには、やはり努力が必要である。

組織の重さ by 沼上幹

今日は、仕事の後、組織学会の定例会に参加してきた。

「うん、うん」とうなずきながら聞いてきた。こんなことを私が言うのは僭越だが、今度投稿しようと思っている私の研究と(少し)重なるところがあった。
目的は異なるものの、利用できる調査項目はけっこうあった。そして、その結果も私が調べた結果と同じ方向なので、やっぱりこの流れだな、と実感し、少しだけ自信をつけた。

今日の内容は、組織がどれほどストレスなく活動できるかを「重さ」を使って説明したものである。重い組織とは、根回しばかりに時間が取られてしまっているような組織である。私なりに要約すると、これまでの日本の組織は創発が強みであった。しかしながら、その有機的組織ならしめていたプロセスは、時とともに組織を重くすることとなってしまっている。一方で、機械的組織は有機的組織と比較して鈍重のように言われてきたけれども、実は時とともに重さを増す有機的組織を軽くする効果があることがわかった。

私の研究は、知識労働者に焦点を絞ったもので、組織の重さ研究を参照して要約すると次のとおりである。
流動的な環境においては、それまでのように、上司やリーダーが指示・命令・統制をするよりも、1人1人の知識労働者が「相互作用」を繰り返しながら、主体的に行動することが重要である。だからといって、上司が不要なわけではなく、人事評価をすること、パートナーやメンターといった役割を果たすことが重要である。

テレビ・映画業界がオンデマンドでお金を稼ごうとしている矢先に

テレビ・映画業界がオンデマンドでお金を稼ごうとしている矢先に、ユーチューブで多くの個人たちが思い思いの映像を流し始めた。
この流れは誰にも止められない。著作権の問題は残っているが、加速するばかりである。あるデータによると、ユーチューブには毎分6時間分の映像がアップロードされ続けているという。
つまり、既に私たちは一生かけてもユーチューブの映像をすべて見ることはできないということである。

さて、倖田來未さんの一件について、メディアから流れるメッセージだけではなく、単純に事実を自分の目と耳で確認したかった。そのために、テレビに出演した時の映像が見たい、ラジオでの実際の発言をすぐに聞きたいと思った。ユーチューブで検索するといとも簡単に見つけることができた。しかも、複数のコンテンツがアップロードされていた。中には、アップローロドした人の意図が織り込まれて編集されていたものもあったが、未編集のものもきちんとあった。
私は未編集のものを見極めるためにいくつかのビデオを見なければならなかったが、それでも目的を達成することはできた。

マイクロソフトのヤフー買収についても、日本のメディアが流すメッセージ以外の情報を得ることができる。
たとえば、グーグルのCEO シュミットがヤフーのヤンに電話して、マイクロソフトの買収を防ぐ方法について話し合ったらしい。詳細は明らかにされていないが、ヤフーの検索サービスをグーグルにアウトソースするのではないかという「憶測」すらあるという。いずれにしてもグーグルは、マイクロソフトの今回の提案はインターネット業界の停滞を招くとして懸念している。
後日書きたいと思うが、グーグルとマイクロソフトは対極に位置している。そして誰が見てもマイクロソフトに分はない。だからヤフーの買収となるのは当然といえば当然の提案であるが、これはまだまだ些細な出来事であろうと思われる。

不眠症と企業との関係

コンピュータ、インターネットの普及とともに、平均睡眠時間が減少しているという。さらに不眠症を訴える人が増加傾向にあり、薬の宣伝もされるようになった。しかし、不眠症に対する理解はまだ低いように思われる。
不眠症は、交通事故、重大な労働災害、うつ病、心筋梗塞につながるから軽視してはいけない。

不眠症とは眠れない病気ではない。実際には眠らなければならない時に目が覚める、眠ってはいけない時に睡魔に襲われる、という病気である。
不眠症には4つの種類がある。「夜になかなか寝付けない」、「寝ても眠りが浅い」、「夜中に何度も目が覚める」、「早朝目が覚めてその後眠れない」というものである。さらにすべてについて共通で、本当の問題は、朝方や日中に眠くなってしまうことである。
たとえば、日中会社でどうしても眠くなってしまう。だから夜眠らないといけないがなかなか眠れない。12時くらいに布団に入ってもなかなか眠れない。そうこうしているうちに夜が明けて、5時、6時くらいにどうしようもないほどに眠くなる。それで寝て起きると、遅刻寸前であったり、遅刻してしまう。そして会社でまたどうしようもなく眠くなってしまう、というものである。

不眠症と「うつ」は、両方とも、周囲の人は「がんばれ」などと言ってはいけない。
本人は辛いので、なんとかしようと努力し尽くしているケースがほとんどだからである。むしろ、がんばらない方がいい。
薬もあるがそう簡単ではない。薬を飲んですぐに眠れるわけではないし、場合によっては朝に起きられなくなってしまう場合がある。
不眠症は精神的なものが原因であることが多いようで、生活習慣を変えるとか、眠る前に本を読むとかですぐに解決できるものではない。やはり、その原因となっている「気持ち」の部分が解決されないといけない。
ところで、寝る前の飲酒、テレビ、パソコンは覚醒の原因であることは確からしい。

さて、会社でのストレスや責任に対する重圧がきっかけとなって、不眠症を引き起こすケースがある。本当に重症であれば、職務を変えるとか、職場を変えることが必要であろうが、それでも本人はなかなか受け入れがたいであろう。なぜならそれは、降格にも匹敵するし、環境の変化を乗り越えるのも容易ではないと推測されるからだ。
残念ながら、特効薬がないのでここでは結論がない。
ただし、企業として(現実的には上司が)、不眠症の従業員をどう扱うか改めて考える必要がある。
「不眠症は本人の問題で会社は関係ない」、「いかなる理由があろうとも居眠りするのはダメだ」、「人は入れ替えればよい」という考え方をするのか、そうではなく、問題を主体的に捉え、少なからず原因は会社にもあるのだから一緒に解決しようとするのかということである。
従業員の能力を十分に発揮させたないならば、まずは不眠症をよく理解した上で後者の対応をすることが望まれる。