アフリカ ビジネス一番乗り!日本のビジネスマンがアフリカで成し遂げたこと

日本では、アフリカ ビジネスがにわかに脚光を浴びています。しかし、中国は日本の100倍以上の人がアフリカにやってきていて、既にビジネス展開をしています。
しかし、よーく見てみると、実は現代世界で一番乗りしたのは日本ではないだろうか、と思います。
アフリカでのビジネスを行うに当たって、さまざまなリソースが必要となりますが、既存のしかも無料のリソースが誰でも利用できるとしたら使わない手はないでしょう。
タンザニア ダルエスサラームの街を歩くとよく声をかけれらます。
ほとんど最初は「ニイハオ」と声を掛けられます。違うよと首を振ると今度は「アニョハセヨ」。また違うよと言うと「コニニチワ」となります。
つまり、タンザニアに来ているアジア人の多い順になっているのです。中国人、韓国人、日本人の順番です。

日本人は200~300人ですが、中国人はその100倍、3万人くらいいるらしいです。
3万人もいるならそれだけで1都市を構成できます。
中国人の経営するおいしい中華料理店があちこちにあるのも理解できます。

中国はタンザニアに多額の投資をしています。直接投資は、2011年に7億ドルでしたが、2013年には20億ドルまで増えたそうです。
道路、橋、建物などのインフラが中国企業によって建設され、多くの雇用を生み、タンザニアの発展に大きく寄与しています。

アフリカを支える港の建設も中国企業によって行われています。
ダルエスサラーム港はアフリカの中でも最も大きな港であり、アフリカ内陸部へ続くロジスティクス拠点でもあります。
その取引量は年々増加し、既に手狭になってしまっています。

ダルエスサラーム港が限界を迎えてしまうと、輸出を伸ばしたい中国にとっては不都合です。
そこで、中国企業は50キロくらい離れたバガモヨに新しい港を建設しています。
その新しい港は、ダルエスサラーム港の20倍のキャパを持つそうで、2017年開港予定です。
さらに中国企業は、新しい港だけに留まらず、そこから始まる道路や鉄道の建設にも着手しています。

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さて、日本はというと、タンザニアから見るととても遠い国です。
やってくる日本人は少ないので、直接接触する機会もほとんどありません。
それにもかかわらず、日本人といえば、礼儀正しい、誠実、まじめといった印象とのことで、一線を引いて丁重に対応するそうです。
(と、私の身近なタンザニア人は話しています。リップサービスも含まれていると思いますが。)

それでよく引き合いに出されるが中国人です。
先ほどの通り、中国企業がタンザニアの発展を支えている反面、よくは思わないタンザニア人も少なくないようです。
現地人の仕事がごっそり奪われたり、雇用を創出しても中国人しか雇っていなかったり、建設したものの品質が悪かったり、偉い人にだけ過大な利益を供与したりしているからだそうです。
イギリスの新聞で、タンザニアでは多額の税金が中国企業を経由して高官に渡っているといった批判が掲載されているのを読んだこともあります。
事実として、中国と比較すれば、タンザニアでは日本はほとんど投資をしていません。人も出していません。
それでも日本人が生み出すモノやサービスには一目置かれています。
それはなぜでしょうか。
私は、メイド イン ジャパンの副産物だと思います。

特に日本の中古車はとびきり人気があります。
中古といっても見た目は新品と変わりなく、故障も少ないのに、とても安いからです。
アフリカの人でなくともリスペクトに値します。

実は、目には見えにくいですが、既にアフリカには日本がこれまで築き上げてきた資産がばらまかれているのです。メイド イン ジャパン です。
それらを利用してアフリカでビジネスを展開しない手はないのではないでしょうか。
さらには、ビジネスを通して、先人が築いたそれらの資産価値をもっと高めることができたならば、アフリカと日本にとってとても素晴らしいことがおこるのではないでしょうか。

中国は今、投資して資産をばらまこうとしているとも言えます。
それがビジネスとして、今後どう発展していくかが見所です。