アフリカでのビジネス展開を考えるにあたって、その国の制度だけでなくインフラについて知っておくことは大切です。
特に、日本を基準にしてビジネス プランを作るととんでもないことになります。
そこで今回は電力事情について書きたいと思います。
開発途上国ではめずらしくはありませんが、タンザニアでも電力の供給が安定していません。
今の日本を基準にして考えること自体が間違いだと思いますが、比べるととても不安定です。
私には停電が多い本当の理由はわかりませんが、状況から判断して、単に需要が供給を上回っているというだけではなく、発電所から電気の使用場所までの至る所に原因があると思っています。
タンザニアに住んでいる人によると、特に雨季は停電が多いそうなので、変電設備の雨対策の問題かもしれません。
または、そもそも使っている機器が古かったりメンテナンスが十分に行われていないのかもしれません。
今も、午前6:30ですが、ホテルで停電が2度ありました。
私が昨年9月にビジネストリップで訪れた時には、こういう経験をしました。
毎時間数秒間の停電が1、2回ありました。バッテリーのないパソコンを使っているとそのたびにブチッと電源が落ちてしまうことになります。
夕方になるとついに10分以上電気が復旧しなくなりました。
これは町中が大変なことになっているだろうとオフィスの外にでましたら、同じビルの他の部屋は電気が点いていました。
そこで、そのオフィス内に漏電している機器があるのではないかと疑いいろいろ調べたのですが疑わしいものはありませんでした。
結局、オフィス入り口にある電力盤に問題があることが判明し、電気工事の人を呼び数時間後に直してもらいました。
つまりは、絶対に大丈夫と言えるポイントがないのです。
上流から下流までが不安定なのです。
この環境でアフリカ ビジネスを展開することはとてもリスクが高いかもしれません。
反面、とても強いデマンドがある上に、参入者が少ないのでチャンスが多いかもしれません。
タンザニアの人たちは、不安定な環境だからといって不安定を許容しているわけではありません。
なので、不安定な中でいかに安定を提供するかが勝負になるのではないかと思います。