メーカー vs 家電量販店(最高益更新)

Facebookで面白い投稿があった。

某メーカーに勤務する人からの投稿だ。
日経のこの記事 「家電量販5社の経常利益、過去最高に 」 を引用して、

「メーカー各社の損益は青息吐息の一方で家電量販店が一斉に過去最​高益を更新している。
ゲームの不全は明らかなのだと思う。処方箋​はひとつ。ゲームのルールを変えるしかないのだろう。(以下省略)」

つまり、作り手にはほとんど儲けがないのに、販社は過去最高益を出しているなんて納得できない、ということなのである。

そこで私は考えた。
本当だろうか。そしてなぜだろうか。
さかのぼる事15年くらい。インターネットが普及し​出した時、販社は存続が厳しくなると言われていた。
メーカーと消費者がダイレクトに取引できるの​で、卸や小売は要らないというのである。
消費者は販社が得ていた中間マージン分安く商品を購入でき、メーカーは顧客の声を直接聞いて製品開発に反映させることができる、などといいことばかりが闊歩していた。

さて、実際にはどうだったかというと、メーカーと消費者の中間に位置する、家電量販店や価格比較サイト​、ネット書店など、が利益を出し​ているケースが目立つ。
最初の話にもあったように、メーカーは力を落とし、仲介者は力をつけたのだ。

仲介者は単に商品​を右から左に流しているだけではなく、顧客囲い込みのために試行錯誤をしたのだ。たとえば、ポイント制度など典型的な例。
メーカーは、というと努力していなかったわけではない。むしろ、売れる製品を作り続けた結果、販社が利益を出せたのである。
つまり、メーカーは、投稿にあった「利益配分のゲームに負けた」のである。
だからゲームのルールを変えるしかない、というのである。

私はこれに賛成だ。
外を見ればアップルやサムスンなど、メーカーでうまくやっているところはある。
大きなマーケットでゲームのルールを変えるには1社では難しい。
そこで、今までの枠を超え、海外の友人知人を駆使して、今までにない枠組みでの提携を模索する必要があるだろうと思う。
積極的に外に出て、人間関係を築くことで何か新しい展開を見出せないだろうか。