laravel5

laravel5.2.4あたり CSRFミドルウェアが消えない現象

表題の通りなんですが、CSRFミドルウェア(app\Http\Middleware\VerifyCsrfToken.php)がroutes.php(app\Http\routes.php)で設定しなくても動いている現象に遭遇。

なんでroutes.phpの設定どおりに動かないの?って思ってたらwebミドルウェアグループが2重に設定されている。。

 

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2重?ってどういうことだ?と調べてみたらいました。

RouteServiceProvider.php(app\Providers\RouteServiceProvider.php)に。。。

 

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デフォルトでwebミドルウェアグループが設定されています。お前か。

多分ミドルウェアグループが設定されてなくてセッション動かないんだけど?みたいな問い合わせが多かったから変えたんだと思いますがわかりづらい。。

 

参考

http://stackoverflow.com/questions/37069203/laravel-5-2-web-middleware-is-applied-twice

https://readouble.com/laravel/5.2/ja/middleware.html

 

ドキュメントにも書いてはあります。。見つからなかった。。

laravel5.2 自作Facadeを作る

laravelを使っていれば自然と使うことになるFacade.

FacadeとはもともとデザインパターンのFacadeパターンが有名ですけど、「シンプルな使い方を提供する」って感じの意味で名付けてるんでしょうね。

APIみたいなイメージでしょうか。

 

そんなFacadeですがもちろん作れます。作ってみましょう。

テストなので文字列を出力する単純な機能だけです。

TestEchoHelper クラスという名前にします。Heplerっていう名前は特別必要ないです。TestEchoDesuyo クラスとかでも大丈夫です。

 

手順が少し複雑なので、先に説明しましょう。

  1. 実装したい機能を持つクラスを作る(TestEchoHelper クラス)
  2. TestEchoHelperクラスのインスタンス化方法を決める
  3. サービスプロバイダの機能を使って、手順2で指定した「インスタンス化の方法」をサービスコンテナの機能に登録する
  4. 3で指定したサービスプロバイダを実際に起動するときに実行するように登録する。起動時とはlaravelの起動時(リクエストがあった時など)である (config/app.php)
  5. 実際に使う窓口となるTestEchoFacadeクラスを作る
  6. TestEchoFacadeクラスを呼び出すときの別名を決める (config/app.php)
  7. 実際に呼び出して使う

長いですね。。。一つ一つやっていきましょう。

 

1  クラスの作成

クラスを作ります。場所はどこでもいいです。

どこでもいいって言われると逆に困るかもしれませんが、どこでも大丈夫です。好きな場所にしましょう。

今回はapp/Helpersっていうディレクトリを作って、そこに作ります。

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これで完了!

 

2 インスタンス化方法を決める

今回は普通にnew しましょう。つまり、new TestEchoHelper() です。まずは単純に。

 

3 インスタンス化方法を登録

少し複雑になってきます。Illuminate\Support\ServiceProviderクラスを継承したクラスを準備します。

今回用意するAppServiceProviderクラスはデフォルトで用意されてるサービスプロバイダーです。App\Providers\AppServiceProvider にありますね。

デフォルトでregisterメソッドとbootメソッド、2つのメソッドが用意されています。

registerメソッド→bootメソッドの順で自動で動きます。すごいですねー。

 

その前に、そもそも「サービスコンテナとは何か」?というと、

「クラスのインスタンス化方法を定めるもの」

と思って大丈夫です。laravelではバインドする、って言います。

今回の例で言えば、「TestEchoHepler クラスは new されてインスタンス化されますよー」って知らせてるわけですね。

 

で、サービスプロバイダっていうのはそのサービスコンテナに対してインスタンス化方法を登録する場所、みたいなイメージです。

ちなみにサービスコンテナの実体は \Illuminate\Contracts\Foundation\Application クラスのことです。

ServiceProviderクラスを継承すると、サービスプロバイダの中でサービスコンテナ(Applicationクラスのインスタンス)をプロパティ名 app として使えます。

下の画像でいうと$this->app ですね。

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このサービスコンテナのbindメソッドで、TestEchoHelperメソッドのインスタンス化方法を登録します。

1つ前の手順で決めたように、そのまま new  TestEchoHelper() としています。

 

第1引数のTestEchoってなんだ?と思ったかもしれません。

これはサービスコンテナから「俺はTestEchoを使う!」って呼び出したときに、TestEchoHelperクラスのインスタンス化方法が実行されるようにしています。

つまり、インスタンス化方法の名前を決めてるわけですね。

今回は「’TestEcho’っていうインスタンス化方法で、TestEchoHelperクラスはインスタンス化される」という登録をしました。

「そんな長く文字書くのイヤだ」って方は$this->app->bind(‘Te’, function()…)って書いても大丈夫です。

 

これで「TestEchoHeplerクラスを呼び出す方法をサービスコンテナに登録する」準備が整いました。

まだ準備なんですね。。。

 

4 「インスタンス化方法をサービスコンテナに登録するサービスプロバイダ」をlaravel起動時に呼び出すようにする。

呼び出そうとしているのはサービスプロバイダです。「サービスコンテナにインスタンス化方法を登録する処理を書くクラス」です。

落ち着いて順番に追っていきましょう。

 

登録する場所は config/app.php ファイルです。laravelを入れたなら一回は見たことある場所じゃないでしょうか?

ここのproviders配列内にクラス名を登録します。今回のAppServiceProviderはもう登録されていますね。

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ここに登録することで、laravel起動時にAppServiceProviderクラスのregisterメソッドとbootメソッド(あれば)が実行されます。

laravel起動時ってリクエスト時だけじゃないの?って思うかもしれませんが、シェルなどの実行時も動きます。

 

5 ファサードクラスを作る

やっとFacadeが出てきました。このFacadeクラスもどこにおいても大丈夫です。今回はapp/Facadesディレクトリを作ってそこに置きます。

このFacadeクラスでは何を書くかといえば、getFacadeAccesorメソッドで「サービスコンテナに登録されたインスタンス化方法の名前を返す」

ことだけです。もっと書いてもいいんでしょうけど。

 

今回は手順3(覚えてますか?)で、サービスコンテナによるTestEchoHelperクラスのインスタンス化方法を「TestEcho」っていう名前にしたので、

TestEchoを返します。これだけ!

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6 別名を決める

やっとここまで来ました。これもconfig/app.phpです。

見覚えがあるんじゃないでしょうか?

 

実際に呼び出すことになるのはTestEchoFacadeクラスです。なんといっても窓口ですから。

でもTestEchoFacade::って少し長いですね?なのでTestEcho::で呼び出せるようにします。

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手順3で「インスタンス化の方法」にもTestEchoと名付けてここでも同じ名前ですが、同じ名前にする必要性はありません。

ただ、同じにした方がわかりやすい気もします。

 

7 実際に使う

やっと使えます!

まずはコントローラーから。コントローラは名前空間App\Http\Controllers 配下にあるので、絶対パスで指定しましょう。

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やりました。↑は画像ですが白文字背景+黒文字だけなのでわかりにくくてすみません。

viewでも出してみましょう。

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そうですね。

 

こんな感じでカスタムヘルパーみたいなのを作れます。

参考になれば。