長年のちょっとしたモヤモヤが解決しました。
「標準偏差」という単語は事あるごとに耳にしてはいましたが、どのように使うものなのかわかりませんでした。
それを簡単に説明すると、正規分布している全データの66%に納まる範囲がわかります。
私にとって興味深かったのは、例えば過去1ヶ月間の株価から明日の株価を予測することです。しかもその的中率は66%(3分の2)です。
二村先生は、「金融資産運用はリスクの管理だ」とおっしゃっていました。株式投資でよく聞くのはポートフォリオを組むとか、長期投資でリスクを軽減するとかありますね。今回は、売買する価格を標準偏差を使って予測してみましょう。
(1) Daily毎の上昇率を算出する
(2) (1)で算出した結果の平均値を算出する
(3) ExcelのSTDEVP関数を使って標準偏差を算出する
そのとき指定する範囲は(1)で算出した結果全て
(4) (3)の結果に(2)の結果をプラス
(5) (3)の結果から(2)の結果をマイナス
(6) (4)と(5)は上昇率なので、前日の株価に掛けて予測値を算出する
統計的に、2/3の確立で(6)の結果の範囲内に納まるといえます。
幅が広いので当然とお思いでしょう。しかしこれは使いようです。買うならばこの下値で、売るならば上値で取引できる
可能性が66%ですから、”うまくいけば”一日で利益が出せるわけです。
では、コロワイドで試してみましょう。
前日16円値上がりしています。妻にチャートを見せて翌日買うならいくらで買うか聞きましたら、940円と答えました。前日の安値と同じです。
私はカレントが変わった2/23から4/28のデータで計算し、前日の夜に931円を指しておきました。で、実際はどうだったでしょうか。
前場972円まで上げましたが後場に926円まで下げ932円で引けました。高値で買ってしまう、というリスクは回避できたと思います。
どの範囲のデータを使うか、計算した結果をどうみるかはまだまだ訓練が必要ですね。