IQの高さが人の能力の高さ、人の幸せを保証するものではないことは明らかだ。
しかしながら、IQや記憶力だけで判断しようとしているケースがないだろうか。
さらに深刻なことはEQの欠落による、人の心を踏みにじる行為が平然と行われることだ。
EQとは感情をコントロールする能力の高さを表す。
詳しくはダニエル・ゴールマン『EQ こころの知能指数』をお読みいただきたい。
さて、秋葉原の通り魔-殺人犯-は学校での勉強はよくできたらしいが、それが事実だとしても何の意味もない。社会の勉強、人間の勉強といった類のものは落第である。
それらは生まれたときから始まり、死ぬまで続ける勉強であろう。自分の言動が他人に与えた影響を知ることができる、他人の反応からどう対応したらいいか考え行動することができる、人の喜びや痛みに共感できる、そういった能力の開発である。
今の日本の学校の授業では取り扱わない内容である。学校ではほとんどがIQの開発だと言える。
EQの開発にもっともっとリソースを注ぐべきであろう。