東京ディズニーランド コンテクストによる犠牲

この前東京ディズニーランドへ家族で行って来ました。
とても楽しく、感動を覚えた1日でした。
我が家の子ども達は始めて行ったのですが、スモールワールドが最も楽しかったようです。
あれから1ヶ月以上経った今も2歳の娘は「スモーワード行くの」と毎日言います。
また、スモールワールドの曲が流れると「あっ!」という顔をして、踊り始めたり、何度も聞きたいとせがみます。

ディズニーランドの楽しいところは、アトラクション(コンテンツ)そのものよりも、それを取り囲んでいるコンテクストです。
何か特別な場所で、特別な雰囲気で、特別な待遇を受けることを通して感情の高まりがおきます。
キャストによる演出だけではなく、そこへ行った私たちも演出に参加することでより楽しく、夢心地を得られます。
300円か500円のポップコーンでも、その容器を含めると1500円くらいで売れます。これだけを切り出して考えると非常に高いですが、コンテクストによりだれもそうは思いません。

しかしながら、1つだけ改善を要望したいことがあります。それは飲料水問題です。
飲料水を手早く入手できるよう、工夫をする必要があります。
当日は非常に暑く、園内を歩いているだけでも汗が出て、水分補給が欠かせませんでした。
それで、水をたくさん飲みたかったのですが500ミリリットルの水を買うだけでも10分前後かかるのです。
飲料水を求める10数人が常に列をなしており、1人のお客さんに1分くらいかかるのです。
挨拶から始まり、お客さんもストラップを買うか、ボトルケースを買うか、はたまたストローも付けるかあれこれやり取りするのです。また、それぞれ種類がありますからそこでも悩むわけです。

暑く、日陰もなく、日の下で10分以上も待っているのは結構しんどいものです。
その結果、買った飲料水もすぐに飲み干してしまい、また「あの列の最後尾に並ぶのか」と思ってみてみると先ほどよりも並んでいる人が増えており、さらにうんざりしてしまいました。
コンテクストが重要ですから、キャストもあまりにも手際よく水を右から左にパッパパッパと売るのも味気ないですから、工夫が必要だと思うのです。
私なら、飲料水のサーバーをたくさん設置してフリーで提供するのがよいと思います。
もちろん、今あるペットボトルの販売も継続します。