大学時代の恩師に再会

僕は今日、大学時代の恩師に偶然再会した。
あれからもう10年以上経っているが、少しも変わっていなかった。
むしろ変わったのは僕の方であると実感した。しかも、良い方向にではない。

ちょうど今、修士論文の追い込み中で、ようやく靄の向こうにゴールが見えてきたところだ。
渾身の、私の持てる力のすべてを出し切った論文。もうこれ以上のものは当分書けない。そう思っていたところだ。
そして時々、「学部の時にも卒業論文を書いたな。」と思い返し、「少なくともあの時よりも随分と良い出来のはずだ。学部時代の僕よりも劣っているはずはない。社会経験だって積んだ。」、と。

恩師と再会したのは、パソコンのデータを整理していたときだ。
かの卒論がでてきたのである。私は自分の成長を確かめるべく、10年ぶりに読み返したのだ。
すぐに、今書いている修論より優れていることがわかり愕然とした。
明らかに学部生の僕のほうが勝っている。
何度も読み返しながら、これは私の文章とは思えない。我ながらすばらしい、と思ったほどだ。

次に思い出した。恩師の厳しい指導があったことを。
つまり、卒論は恩師の指導の賜物だったのである。
僕は卒論を何度も読み、その向こうに見える恩師の姿を、はっきりと見た。

もう80歳を超えているはずだ。修論を書き終えたらお礼をしに行こう。
労務管理論の関口功先生。

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