素晴らしい仕事をするより、いかにして仕事を素晴らしくするか

今私は素晴らしい仕事をしているだろうか。私の子どもに誇れる仕事をしているだろうか。そして子どもが私の仕事のどこが素晴らしいか話せるだろうか。
誰もがわかるように私の仕事の素晴らしさを説明できるか考えた。

これが以外に難しい。

私が勤める会社はパソコンなどを製造して販売している。私はそこでエンジニアとして働いている。これは素晴らしい仕事といえるだろうか。同様の会社は他にいくらでもあるし、私と同様のエンジニアもたくさんいる。
または、大きな金額の商談をまとめることが素晴らしい仕事であるのだろうか。

この発想は違う。

問題は素晴らしい仕事をするより、いかにして今やっている仕事を素晴らしいものにするか、ではなかろうか。
例えば、日本古来の製鉄法である「たたら製鉄」がある。職人の技と勘が必要とされる。
この仕事の素晴らしいところは、この製鉄法を千年以上も受け継いでいる、その人ではないだろうか。教わった技術はそのままでは使えない。状況に応じて判断して技術を発揮していく。