Finance

金額重視か利益率重視か

キャッシュを確保するための代表的な方策が2通りある。
1つは絶対的な収入の額を増やそうというものと、もう1つは一定の利益率を確保しようというものである。

例えばこんな感じになる。
A(前者)は、売上高100万円で利益が15万円。利益率は15%。
B(後者)は、売上高50万円で利益が10万円。利益率は20%。

さて、どちらの結果が優秀であろうか。

答えは考え方や方針に依存する。

現金を重視するのであれば、断然Aの方が良いといえる。Bと比べれば次に使えるお金が5万円多いのだから、その分を広告費に回してさらに売上を増加させるための思索が打てる。
効率が大切だというのであれば、Bの方が良い。Aよりも少ない投資でより多いリターンが得られる体質といえる。

金曜日は株式売買のタイミング?

anomaly (アノマリー)っていうんですね。

隔週で金曜日は資産運用管理の講義がある。その度に「今日の相場はよかったなー」と思いながら大学に向かっていることに気づいた。
もちろん、Dailyでの結果に一喜一憂していては超長期の運用はできない。

だが、今年の毎週金曜日の日経平均のデータを取ってみると、前日比プラスとマイナスが交互に発生していることが確認できた。今年になって概ね75%の確率でそのように動いている。
インデックスを安く売って高く売ることを基本とし、-の金曜日に買い、買値を上回った+の金曜日に売ったとすると、今年は2,271円のプラスである。1月5日の日経平均は17,091なので、約13%の利益。
1月5日から7月8日の間に、最高の条件(最安値で買い、最高値で売った場合)で1回だけ買売した場合で1,580円のプラスである。1月5日からは、約9%の利益。

信用取引が影響していることは確からしいが、理由はわからない。ちなみに、昨年はこのような傾向はなかった。
また、インデックスを買うにはベータが1のポートフォリオを作る必要があるから、それなりに資金が必要かも。

( * は、アノマリーが現れなかった日)

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株式の期待リターンとリスク

市場価値は日々刻々と変化する。けれどもどこまで上下するのだろうか。
例えば、国内株式の場合、100万円投資した場合、3分の2の確立でマイナス13万円からプラス30万円の範囲で動く。逆に3分の1の確率でこの範囲を超える。
また、長期的にはインデックスと同程度に収束していく。

もちろんこれだけでは判断できないが、これを利用すれば売買の判断の助けになる。
例えば、100万円投資して、マイナス10万円になってもまだ想定の範囲内であるから、待ってみるのも悪くないかもしれない。

統計的に、株式と債権の長期的な期待リターンとリスクは概ねこんな感じらしい。
損益は「期待リターン±標準偏差」となる。

無題
さて、資産運用における重要なことは、リスクを管理することである。リターンを管理することはできないが、リスクなら管理できる。ここでいうリスクとは標準偏差のことである。
リスクを小さくするということは、この標準偏差のブレをいかに小さくしていくかということである。
分散がその一つの方法であろう。

市場平均を上回る利益は出せない

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チャールズ・エリス 敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

人生設計をたて、資産運用をして将来に備えようという人は必読ではないだろうか。
私の10数年の経験を振り返ってみても大きな利益はだしていない。大きな損失を出したことがあるが、別の複数の銘柄でほぼプラスマイナス0になった。上下するチャートにあわせて売買を繰り返したこともあるが、結局そのチャートの最初と最後で1回売買した利益と同じで、証券会社を儲けさせただけだったこともある。

勝手ながら私なりの要約。
人生における資産運用は「勝者を目指すゲーム」ではなく、「敗者にならないゲーム」である。
マーケット平均以上のリターンを出すことは不可能であり、リスクを管理しながら長期運用することでマーケット平均を目指すことができる。

■ 「敗者のゲーム」とはミスをしないことである。誰かのミスが勝利を呼ぶ
マーケットに勝つとは、マーケットの平均以上のリターンを得ることである。
マーケットの多くの取引は機関投資家が占めている。マーケットは機関投資家そのものである。
機関投資家は投資のプロである。機関投資家は毎日刻々と変化するマーケットの情報をいち早く受け取り、投資先企業の経営者と定期的に面接し、いかにして投資のリターンを高められるか研究し、そのためのシステムに多大な投資を行っている。しかもほとんどの機関投資家がそうしている。
ネットワークが発達した現在は、ほとんどの機関投資家はほぼ同じ情報を持ち、ほぼ同じ投資行動を取っている。この勝負に勝つには別の機関投資家のミスにいち早く対応することである。

個人投資家がマーケットに勝つにはこれら機関投資家に勝たなければならない。が、先述の通り多大な時間と労力を費やしている機関投資家に勝つことは不可能である。
一時的に高いリターンを得たとしてもそれは偶然であって、30年、40年またはそれ以上の超長期間投資においては不可能である。実際に米国の運用機関はマーケット平均に負けている。
そもそも個人投資家は一時的な資金のために資産運用が必要なわけではないだろう。例えば老後の遠い未来のための資産運用であろう。

ではリターンを得るにはどうしたらよいか。

■ 超長期間で投資し、勝ちを取りに行かないこと。
つまり、マーケット平均を目指すことである。超長期間で運用すればマーケット平均になる。
超長期間で運用するには運用方針、目的、方法、期間を明確にし、それに従った投資行動を徹底することである。この点が本書において最も言いたいことであろう。
投資における最大の難関は頭を使うことではなく、感情をコントロールすることである。一時的に大きな含み益が出たり、含み損が出ても、動揺したり、買い急いだり、売り急いだりしないことでる。
ポートフォリオは上下しながらも超長期間においてだいたいマーケット平均に収束する。

■ 投資とはリスクをとりそのリスクを管理すること。
投資におけるリスクは次の3つ。

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株式グループ・リスクとは、例えば特定の業種に投資する時に発生する。業種が異なっても連動し合う場合も株式グループである。銘柄またはファンドを分散することで回避可能である。
つまり、いかにマーケット・リスクを管理するかが資産運用の主要なテーマとなる。
マーケット・リスクを管理するには、投資対象マーケットを分散する、超長期で運用するなどの方法がある。

■ その他
インフレの恐ろしさと、時間がもたらす複利の効果にも触れているがここでは割愛する。でもこの2つはとても重要。

金融資産の運用は、リスクの管理

長年のちょっとしたモヤモヤが解決しました。
「標準偏差」という単語は事あるごとに耳にしてはいましたが、どのように使うものなのかわかりませんでした。
それを簡単に説明すると、正規分布している全データの66%に納まる範囲がわかります。

私にとって興味深かったのは、例えば過去1ヶ月間の株価から明日の株価を予測することです。しかもその的中率は66%(3分の2)です。

二村先生は、「金融資産運用はリスクの管理だ」とおっしゃっていました。株式投資でよく聞くのはポートフォリオを組むとか、長期投資でリスクを軽減するとかありますね。今回は、売買する価格を標準偏差を使って予測してみましょう。

10006299534_s(1) Daily毎の上昇率を算出する
(2) (1)で算出した結果の平均値を算出する
(3) ExcelのSTDEVP関数を使って標準偏差を算出する
そのとき指定する範囲は(1)で算出した結果全て
(4) (3)の結果に(2)の結果をプラス
(5) (3)の結果から(2)の結果をマイナス
(6) (4)と(5)は上昇率なので、前日の株価に掛けて予測値を算出する

統計的に、2/3の確立で(6)の結果の範囲内に納まるといえます。
幅が広いので当然とお思いでしょう。しかしこれは使いようです。買うならばこの下値で、売るならば上値で取引できる
可能性が66%ですから、”うまくいけば”一日で利益が出せるわけです。

10006299542_sでは、コロワイドで試してみましょう。
前日16円値上がりしています。妻にチャートを見せて翌日買うならいくらで買うか聞きましたら、940円と答えました。前日の安値と同じです。
私はカレントが変わった2/23から4/28のデータで計算し、前日の夜に931円を指しておきました。で、実際はどうだったでしょうか。

前場972円まで上げましたが後場に926円まで下げ932円で引けました。高値で買ってしまう、というリスクは回避できたと思います。
どの範囲のデータを使うか、計算した結果をどうみるかはまだまだ訓練が必要ですね。

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